外壁の改修計画が始まりました。


大阪市玉造の岡山ビルです。4年前の改修では、外部はほとんど既存のままだったので外壁タイルや吹付けの劣化が進んでいます。漏水やタイル落下の恐れもあるので足場をかけて全体的に補修することになりました。

 


割れたり剥落の恐れがあるタイルは撤去して、貼りなおす必要があるのですが、新築当時と全く同じ色柄のタイルはないので、どういうタイルを代替品として用いればよいか検討しています。サイズも「小口平」という規格で、最近はほとんど販売されていません。

 


昭和期のタイルは微妙な焼ムラがレトロ感を醸し出しています。よくみるとコーナーは微妙にタイルをカットして目地を調整しつつ、L型のタイル(役物タイル)を嵌め込んでいるようです。普段は気づかないのですが、じっと作り手の視点で見ると色々なことが分かってきます。