寸止め仕上げ

Posted カテゴリー: '19-昭和小路の長屋 II

長屋のリノベ現場。大工工事がほぼ終了し、左官屋さんが壁の補修を行っています。現在中塗りが終わった段階なので、通常ならこの上に仕上材を塗るのですが、少し粒の粗いホワイトグレーがなかなか良い風合いなので、もう一度中塗り材を塗って仕上げることになりました。

床・壁・天井が合板仕上げの2階。通常なら自然塗料で塗装するのですが、今回は無塗装。素地のままで終わりです。1階も2階も「仕上」の一歩手前の状態で止めるデザインとなりました。「仕上=化粧」がないことで、よりソリッドな空間になるのでは、と期待しています。

 

古建具屋さんで調達した書院障子が、それに合わせて設えた窓枠に綺麗に収まりました。どこのお宅にあった建具か分かりませんが、再就職先が決まってよかったね。

 

 

大正時代の住宅の実測

Posted カテゴリー: 3.Idea

奈良市から古民家リノベーションのご相談を頂き、実測調査を行いました。大正時代の建物ですが柱梁もしっかりしており、なかなか数寄心のあるよいお宅です。少し前まで住んでおられたので状態も良いようです。

 

ただ今までに何回か増改築されているため、元々の手仕事の痕跡がかなり分かりにくくなっています。昭和リフォームあるあるの天井ジプトーン+壁プリント合板。古民家は基本的に柱・梁が露出しているつくりなので法則性を掴めば割と実測は早いのですが、このように新建材で柱や土壁を覆ってしまうと、元々どういう状態だったのか全く分からず、図面の復元作業は一気にハードルが上がってしまいます。

 

お施主様のお父様から、庭だったところに応接間を増築したとお聞きしました。確かに!このつくりは、書院障子の奥に縁側、その先に庭があったに違いありません。さぞかし気持ちのよい空間であったことでしょう。何とか復原できないかなぁ。。。

 

 

blumのショールーム

Posted カテゴリー: '18-奈良県大和郡山市K邸

大和郡山のリノベ。キッチンの引き出し金物の確認に、大阪京橋にあるblum社(の代理店であるデニカ社)のショールームに来ました。7、8年前にブルモーションを見るために一度来たことがあるのですが、当時に比べると随分充実したショールームになっていました。3年ほど前に改装したそうです。

 

今回はこの「サーボドライブ」がお目当てです。引き出しをタッチすると自動でオープン、閉める時はソフトクローズという、至れり尽くせりな機構です。カラクリとしては、引き出し背面にセンサーを付けて、圧力を感知してツメが開き、引き出しを押し出す仕組みです(閉まる時は通常のよくあるソフトクローズ機構)。

 

ただ、キッチンの引き出しは長期間、頻繁に開け閉めするため、センサー頼りのシステムでは若干信頼性に不安が残る・・・ということで、まだ国内での利用数は少ないそうです(大手メーカーではクリナップの上位機種のみ採用)。実現に向けて、引き続き検討する事になりました。

 

ちなみにこちらのフラップアップ金物もオート開閉します。開く時は扉をタッチ。閉じる時は棚の隅にあるボタンを押す仕組み。すごいですね。

配管の更新

Posted カテゴリー: '19-昭和小路の長屋 II

古い町家の改修では設備配管の更新も難題の一つです。古くなった配管は劣化していたり場合によっては鉛が使われていたりするため、大規模なリノベを行う場合は出来るだけ交換するほうが得策です。今回も敷地内の給水・排水・ガスの配管は全て交換します。

 

とはいえ、既存の建物の下に入り込んでいる配管を交換することはなかなか大変。土間を少しずつ割りながら、既存を傷めないように工事を行う必要があります。今回は大きな障害もなく交換できてラッキーでした。

 

 

縮小案の検討

Posted カテゴリー: '18-大阪市都島区I邸

大阪市都島区の新築住宅。2階建てで設計していましたが、準防火地域、事務所兼住戸、二世帯、高齢対応、地盤改良・・・と様々な要因で坪単価が割高になってしまい、減額案を検討しています。お施主様と相談して必要なスペースを絞り、動線を整理し、平屋建てに変更しました。商品の荷下ろしスペースが必要なので防火壁を兼ねた屋根を斜めに張り出しています。

 

庭側はシンプルな切妻。

 

 

解体後の現地に建ってみて、ビルや隣家に囲まれた東・南・西の側面から射す光が思ったより期待できない雰囲気だったので、トップライトから光を取り入れる設計に変更しました。