フーハ大阪で空調の打ち合わせ

Posted カテゴリー: '17-奈良県王寺町T邸

グランフロントにある「フーハ大阪」。空調メーカー、ダイキンのショールーム兼お悩み相談室です。空調機器の設計は室内空間の大きさや方位、用途、コスト、意匠との関係など、様々な要素が関係するため本当に難しく、とはいえ一度出来てしまうと簡単に変更できないものなので、毎回設計には苦労します。ここフーハ大阪は、ダイキンの専門スタッフが一般の方々はもちろん、我々のような建築設計者の相談にも対応してくれる貴重な施設です。

 

奈良県王寺町で計画している住宅は吹き抜けのある大きなワンルーム空間なので、どういう機器をどの場所にいくつ選定すればよいか、図面と模型で空間を説明しながら、色々な空調方法のメリット・デメリットをお伺いすることが出来、大変参考になりました。

 

ちょっと足りない箇所に局所空調を追加する「ココタス」。ちなみにフーハは息を吸い込む「フー」と吐き出す「ハー」にちなんでいるとか。ダイキンさんのネーミングセンスはいつも秀逸です。

 

 

クリスチャン・ボルタンスキー展

Posted カテゴリー: イベント

中之島の国立国際美術館で開かれているクリスチャン・ボルタンスキー展に行ってきました。ボルタンスキー氏はユダヤ系フランス人アーティスト。日本国内では、香川県の豊島にある「心臓音のアーカイブ」が有名です。やまもとも豊島の作品が強く印象に残っていて、是非この展覧会は見たいと思っていたのでした。

 

豊島の作品も非常にシリアスで重いテーマですが、今回は国内初の大規模回顧展ということで、質・量ともそれを遥かに凌駕するものです。彼の作品のキーワードは「トラウマ」。この展覧会はまさに彼のトラウマの世界に迷い込んだような空間です。ここでの体験はおそらく一生リフレインして離れないのではないか・・・それほど強いインパクトでした。

 

アーティスト本人が構成したうす暗い会場には、件の大音量心臓音、くじらと交信するための装置(くじらの鳴き声のような音がする)、無数の風鈴の音が重なりながら響き渡っています。壁と天井に掲げられた無数の人物のモノクロ顔写真と、ピンスポで照らし出された展示物が暗示する人の死や不在。彼の作品の根底には絶えず「死」への問いかけがあり、それは多分に親族から伝え聞いたホロコーストの惨状の影響によるものだということですが、ここには実際の戦争のフィルムや遺物は一切ありません。しかし敢えて具体的な事件を引用しないことで、人間が人間に行ってきた様々な負の歴史が重く心にのしかかってきます。広島の平和記念館資料に入った時に感じる、あの感覚です。

 

「私の作品は、この場所そのものとそれにまつわる歴史的な記憶と悲劇、そしてそれらに対する私の解釈からなる一種のコラージュのようなものです。来てくれた一人ひとりが長い時間をかけて沈黙し、私の作品を通じて亡霊たちを見て、聞いて、感じてほしいと願います。(美術手帖 2016/9)」

 

トラウマ必至なので決して万人におすすめではありませんが、ご興味のある方は是非どうぞ。

(大阪展は5/6まで。http://www.nmao.go.jp/exhibition/2018/post_189.html

 

 

ファーストプレゼン

Posted カテゴリー: '18-奈良県大和郡山市K邸

大和郡山の戸建てリノベ。お施主様にファーストプレゼンを行いました。

 

大きめ住宅の2階部分を全面改装して、1階親世帯・2階子世帯の分離型の2世帯住宅にする計画です。

 

30畳オーバーの大きなLDK。手前はパネルヒーターで軽く仕切ったライブラリ。奥は可動間仕切りで来客時のゲストルームとして利用できる設え。

 

可動間仕切りの奥は既存の住宅用エレベーター。リビング直結のエレベーターは使いやすいのですが、いかんせん施設感が出てしまうので、間仕切りと絡めて視線に入らないよう配慮しています。

 

俯瞰。窓際に数珠つなぎに個室を並べて、回遊できる間取り。採光の取れない中央に大きなファミリークローゼットを配置して各方向からアクセス。全体的にホワイトとグレー、やさしい色味のフローリングでコントラスト抑えめの色彩計画としています。上質な時間が流れる空間になればよいですね。

 

 

奈良の建築めぐり:郵便名柄館

Posted カテゴリー: 奈良

奈良県御所市の住宅計画。午後からお施主様・工務店と現地調査なので、少し早めに出て、近くにある郵便局を改装したカフェでランチすることにしました。古い集落の中に和洋折衷のレトロな建物がよく馴染んでいます。薄いピンクの板張りにポストが映えますね。

 

 

期待が高まる入口。丁寧に保存され、リノベーションされていることがよく分かります。

 

 

エントランスホールは割とそのままの雰囲気。奥は公衆電話です。

 

 

古切手。販売中。もちろん使えます。

 

 

明るい店内。ダクト空調に本気度を感じますねえ。

 

 

コーヒーを頼むとレトロなテーブルの中にある筆記用具で手紙が書けます。ゆっくりした時間がうれしい。今日はランチなので残念ながら。

 

 

そしてランチ。吐田米をはじめ、味噌やしょうゆなど地元の食材が満載。これはかなり幸せ。ごはんはおかずと一緒に食べるともったいないぐらいの粒立ちでした。

 

本日のお品書き。ごちそうさまでした。お施主様にもおすすめしよう。