ナインアワーズ なんば店に行ってきました

Posted カテゴリー: 大阪

初めてブログを書かせていただきます。4月から入所した文野です。よろしくお願いします。

僕の初めて書く記事は先日見学に行ったナインアワーズなんば店について。ナインアワーズは最近どんどん数が増えているカプセルホテルで、関西には現在3店舗あります。1時間(汗を洗い流す)+7時間(眠る)+1時間(身支度)で、合計ナインアワーズということらしいです。

 

なんばパークスのエスカレーターを上がって入っていくと、受付カウンターと広くて清潔感のあるレストスペース。

 

受付の奥にカプセルルームやシャワールームにつながる黒くて小さいトンネルのような一本の廊下。表の白い仕上げとは対照的で歩いているとだんだんお休みモードになっていきそうです。一本の照明もかっこいいです。

 

次はいよいよカプセルルーム。男性用と女性用でカプセルの色が違います。僕は赤坂のナインアワーズに泊まったことがあるのですが、カプセルは入ってみると意外と広くて結構快適でした。足元にはロールスクリーンがあるので他の人を気にすることなく、くつろぐことが出来ます。

 

カプセルホテルですが廊下が窓に面していて結構明るかったです。

 

シャワールームとロッカールームがスキップフロアになって繋がっています。ここも男性用と女性用で配色が違います。洗面の鏡の周りには照明が付いていて、芸能人のメイクルームのよう。

 

へこんだ休息スぺースは思わず入りたくなりました。独特な色合いで、優雅な感じです。オープンしたら人気のスペースになりそうです。

 

足元やいろんなところにかわいいピクトグラムが書かれていて分かりやすいです。

 

 

これからも時々ブログに登場しますので、よろしくお願いします!

奈良の建築めぐり:郵便名柄館

Posted カテゴリー: 奈良

奈良県御所市の住宅計画。午後からお施主様・工務店と現地調査なので、少し早めに出て、近くにある郵便局を改装したカフェでランチすることにしました。古い集落の中に和洋折衷のレトロな建物がよく馴染んでいます。薄いピンクの板張りにポストが映えますね。

 

 

期待が高まる入口。丁寧に保存され、リノベーションされていることがよく分かります。

 

 

エントランスホールは割とそのままの雰囲気。奥は公衆電話です。

 

 

古切手。販売中。もちろん使えます。

 

 

明るい店内。ダクト空調に本気度を感じますねえ。

 

 

コーヒーを頼むとレトロなテーブルの中にある筆記用具で手紙が書けます。ゆっくりした時間がうれしい。今日はランチなので残念ながら。

 

 

そしてランチ。吐田米をはじめ、味噌やしょうゆなど地元の食材が満載。これはかなり幸せ。ごはんはおかずと一緒に食べるともったいないぐらいの粒立ちでした。

 

本日のお品書き。ごちそうさまでした。お施主様にもおすすめしよう。

 

 

奈良の建築めぐり:大和郡山市役所庁舎

Posted カテゴリー: 奈良

大和郡山で戸建リノベの現場調査。割と新しい住宅なのでサラっと実測を終えて、近くの市役所へ確認申請などの書類を調べに行きました。

 

郡山城趾の南東に位置する郡山市役所。中に入るのは初めてです。設計は日本武道館や京都タワーの設計者として有名な山田守。現存する作品が少なく、市庁舎に至っては実作がここだけ、ということでかなり貴重な建築です。ただ、1961年築ということでかなり痛みが激しく、増改築も繰り返されていて、原形を留めているのは一部だけのようです。

 

市役所南側のアプローチはかつての大和郡山城の中堀。百寿橋という橋が架かっています。この橋は戦前につくられているので違うらしいですが・・・

 

橋の袂ににある石が山田守設計なんだそうです。言われてみれば確かにそれらしいポッテリしたデザイン。

 

建物の西半分(旧館)がオリジナル。東半分(新館)は1977築の増築です。いわゆるインターナショナル・スタイルで、いかにも山田守という感じではないですが、時代を感じさせる風貌です。うまくリノベーションしてやれば十分カッコよくなる雰囲気はあります。

 

旧館の東側。東西の連結部。

 

旧館の裏手。引き違いのスチールサッシはもう動かないだろうなぁ。一昔前の国立大学の雰囲気。

 

旧館の階段室。漏水の応急措置が生々しいですが、見ようによってはなかなか趣があります。

 

この時代の市役所庁舎でいまだに鉄骨ブレースの耐震補強工事を行っていないものは珍しいのですが、平成18年に実施した耐震診断ではIs値0.07(!)。これはいつ地震でぺしゃんこになっても全く不思議ではないレベルです。現在庁舎の建替え設計が進んでいるそうなので、大きな費用をかけて耐震改修を行うより建替えの準備が出来るまでじっと粘ろう、という作戦のようですが、いやはや実に危険な賭けですねえ。

 

で、肝心な書類の調査。担当部署に伺うと、

「いやー、その書類の管轄はうちじゃなくて土木事務所なんですよ。」

「・・・。」

 

 

参考文献:大和郡山市庁舎建設基本計画(案)

兵庫の建築巡り:武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)

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神戸松蔭女子学院大学のインテリアの講義では、半期に一度、学外研修を組み込んでいます。今年度は西宮市にある武庫川女子大学の甲子園会館を見学させて頂けることになりました。今は大学のキャンパスとして利用されていますが、かつては甲子園ホテルという豪華なホテルで、東の帝国ホテル・西の甲子園ホテルと言われた程の存在です。東京の帝国ホテルは既に解体されていますので、極めて貴重な建築です。建築や歴史に造詣が深い大学の方に案内して頂きながら、贅沢な見学会になりました。

 

どうして今回この建築なのかというと、諸事情ありますが、見ての通りの理由が一番です。NHK朝の連続テレビ小説「まんぷく」の撮影でつい最近使われたばかり。タイムリーなドラマのロケ地なら学生に興味を持ってもらいやすいのでは、いう策です。それはともかく、この中央の泉に射す5筋の光。

 

対面するハイサイドライトからの自然光です。冬至の日に光が的確に泉に落ちる設計ということで、冬至の少し前・かつ晴天だったこの日は、ほぼ理想的な状態でした。冬至の日には毎年見学会も開かれているそうです。

 

吹き抜けのあるラウンジ。左手に見える廊下から若干レベルを上げています。右手には松林。舞台が如き演出が見事です。さらにラウンジの下は厨房になっていて階上にサービスできる設計と聞くと、もはや唸るしかありません。厨房部分は現在、武庫川女子大学の建築学科のアトリエになっています。何とも恵まれた環境ですね。

 

ラウンジからつながるメインホール。2階のブリッジはオーケストラが入るスペース。舞踏会で山田耕筰がオーケストラを指揮したなど、伝説的な話がいくつもありますが、関西人なら「創立の翌年、チームの激励会で六甲颪(のオリジナルである大阪タイガースの歌)が初披露された場所」と聞くとその凄みが一番よく伝わります。

 


ホールの天井。アール・デコと和風の折衷。

 


ホール中央部の天蓋。元は金箔貼りだったそうです(現在はペイント)。金箔は成金イメージがありますが、金メッキと違って上品な輝きがあります。白黒写真しか残っていないため往時の姿は分かりませんが、きっと素晴らしい空間だったことでしょう。いつか復元してほしいものです。

小部屋のフロアタイル。大阪の豪華レトロ建築、綿業会館の談話室にあるタイルタペストリーと同じ、泰山製陶所の作品なんだそうです。どうやって貼ったんでしょうね、これ。

 

南側外観。東京の帝国ホテルや自由学園、芦屋の山邑邸はフランク・ロイド・ライトの設計とされていますが、実施設計ではその弟子である遠藤新が主要な役割を果たしています。旧甲子園ホテルの設計者はその遠藤新なので内容的にライト作品と遜色がなく、ライト自身も非常に評価していた記録があるとのこと(椅子は気に入らなかったそうですが)。シグネチャーモデルかどうか、ぐらいの違いですね。

 

屋根のアップ。建物全体に「打ち出の小槌」と「滴る滴」をデザインモチーフに様々な装飾がデザインされています。お金がどんどん沸いてどんどん滴る、いわゆるトリクル・ダウン。ライトの謎めいたマヤ風デザインが関西人の分かりやすい商売繁盛デザインに刷り替わっていて痛快です。

 

ライト印の細密な外壁意匠。山邑邸と違ってこの建物では大谷石を使っていないので、100年近く経っても比較的状態は良好です。

 

そんな感じで甲子園会館の見学は終了。その後、松林を挟んで建っている建築スタジオ棟も見学させて頂くことができました。設計は日建設計。こちらはまだ新しい建物です。

 

うちの学生たちはバリバリの建築学科ではないので、大きな模型や図面が所狭しと並ぶカオスな建築学科の雰囲気に刺激を受けたようでした。引率のやまもとはエッジの効いた日建ディテールを見ながら一人ため息。

 

建築スタジオの屋上から甲子園ホテルを見る。阪神間でこの広大な敷地。本当に贅沢な場所です。貴重なレトロ建築と、予定外に建築学科の建物も見学させて頂くことが出来、非常に実りのある学外研修となりました。ありがとうございました。

大阪芸術大学へ2

Posted カテゴリー: 大阪

(前回の続き)アートサイエンス学科新校舎の内部。ぐるっとガラス張りなので明るく、外部の樹木に囲まれているようで気持ちがいいです。入口は屋根の上にもあるので、いろんなところから入れます。大きなホールなので、何かイベントを開催するときはいろんな角度から楽しめそうです。

スラブの曲線に合わせて階段があります。下りたい!!

ということで早速階段へ!上ったり下りたりすごく楽しい!
「でも、校舎なのに講義室や研究室がないぞ?」と思っていると、地下があるらしいとの情報を入手しました。ホールの中にある白いカタマリから地下に向かいます。

右側がスタジオ、左側がギャラリースペースです。

ギャラリーは美術館みたいな佇まい。大阪芸大の先生方よる展示が行われていました。

ちなみに、研究室や講義室は地上部分にきれいに納まっていました。入口がしゃがまないと入れない大きさなのでびっくりしていたら、「通常は内側から出入りするんちゃう?」と山本。でもせっかくなので外から出入りしたいです!

 

とても大胆で刺激に溢れた建物でした!