寸止め仕上げ

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長屋のリノベ現場。大工工事がほぼ終了し、左官屋さんが壁の補修を行っています。現在中塗りが終わった段階なので、通常ならこの上に仕上材を塗るのですが、少し粒の粗いホワイトグレーがなかなか良い風合いなので、もう一度中塗り材を塗って仕上げることになりました。

床・壁・天井が合板仕上げの2階。通常なら自然塗料で塗装するのですが、今回は無塗装。素地のままで終わりです。1階も2階も「仕上」の一歩手前の状態で止めるデザインとなりました。「仕上=化粧」がないことで、よりソリッドな空間になるのでは、と期待しています。

 

古建具屋さんで調達した書院障子が、それに合わせて設えた窓枠に綺麗に収まりました。どこのお宅にあった建具か分かりませんが、再就職先が決まってよかったね。

 

 

配管の更新

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古い町家の改修では設備配管の更新も難題の一つです。古くなった配管は劣化していたり場合によっては鉛が使われていたりするため、大規模なリノベを行う場合は出来るだけ交換するほうが得策です。今回も敷地内の給水・排水・ガスの配管は全て交換します。

 

とはいえ、既存の建物の下に入り込んでいる配管を交換することはなかなか大変。土間を少しずつ割りながら、既存を傷めないように工事を行う必要があります。今回は大きな障害もなく交換できてラッキーでした。

 

 

図面の読み合わせ

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前回も担当して頂いた工務店・職人さんと現場で1年半ぶりに再開しました。懐かしむ間もなく打合せに突入。このドライな感じがプロらしくて良いです。賃貸向けリノベーションの設計では、極力コストを抑えるために細かな詳細図を描かず、施工側にお任せする余白を多めにとっています。そのため現場打合せは色々な職人さんたちが各自の職能から図面を解釈し、一つの現場をつくりあげるために案を持ち寄ってシミュレーションする場、役者さんが台本を読み合わせしているような雰囲気です。

 

2階は既に天井の下地組みに着手しています。天井裏に断熱材を敷いて、舟底天井に変更します。

 

 

解体完了

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長屋リノベーション第二期。いよいよ工事が始まりました。まずは昔の内装を剥がす解体工事から。内外の建具はほとんど再利用するのでそのまま残しています。

 

2階。以前の入居者がかなり内装にアレンジを加えてしまっていて、そのまま活用することは難しい状態です。昔ながらの長屋では割と入居者が自由に建物を改造しています。今風にいえばDIY可能賃貸。住み手にとっては夢がありますが、オーナーにとっては入居者のセンスに内装をゆだねるリスクがあります。

 

 

外観。黒い外壁や2階窓に取りついている手摺もDIYの産物。クセが強いデザインを一掃しつつ、傷んだ箇所を修繕します。

 

 

古い書院障子を探しに。

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昭和小路の長屋第二期工事。前回に引き続き、家の中に残っていた木製建具を切ったり足したり削ったりしながら再利用します。ただ、プラン上どうしても既存品では足りない部分があり、京都市内の古建具屋さんで見繕うことになりました。まる・たけ・えびす・・・の夷川通りは家具屋通りとして有名です。

 

今回お世話になった「万新建具店」さん。いかにも老舗な佇まい。

 

お目当ての書院障子。スタンダードなサイズなので、すぐ見つかりました。状態もよく、お値段も思ったよりリーズナブル。障子紙の貼り替えもお願い出来て、大変助かりました。

 

現場にサイズを伝達するために各部を計測して頂きました。ちなみにこのメジャー、上はミリ単位、下は尺貫法。カッコイイ。