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奈良市王寺町の住宅。お施主様より「敷地がすごいことになっている」と聞いて、見に行ってみると・・・雑草の楽園でした。

 

設計は出来上がったのですが、見積調整が難航している間にずいぶん長い時間が経ってしまいました。建設資材・人件費の高騰に加え、斜面地の基礎・大きな吹き抜けなど、今回は悪い条件が重なっています。しかし何度もお施主様・建設会社さんと縮小案を考える中で、無駄が省かれて洗練された設計になってきたように思います。着工に向けてもうひと頑張りです。

 

フーハ大阪で空調の打ち合わせ

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グランフロントにある「フーハ大阪」。空調メーカー、ダイキンのショールーム兼お悩み相談室です。空調機器の設計は室内空間の大きさや方位、用途、コスト、意匠との関係など、様々な要素が関係するため本当に難しく、とはいえ一度出来てしまうと簡単に変更できないものなので、毎回設計には苦労します。ここフーハ大阪は、ダイキンの専門スタッフが一般の方々はもちろん、我々のような建築設計者の相談にも対応してくれる貴重な施設です。

 

奈良県王寺町で計画している住宅は吹き抜けのある大きなワンルーム空間なので、どういう機器をどの場所にいくつ選定すればよいか、図面と模型で空間を説明しながら、色々な空調方法のメリット・デメリットをお伺いすることが出来、大変参考になりました。

 

ちょっと足りない箇所に局所空調を追加する「ココタス」。ちなみにフーハは息を吸い込む「フー」と吐き出す「ハー」にちなんでいるとか。ダイキンさんのネーミングセンスはいつも秀逸です。

 

 

敷地の周辺調査

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奈良県王寺町。ススキの穂が輝く晩秋の敷地。設計とのすり合わせのために再調査に訪れました。思いの外草が生い茂っていて、服がひっつき虫だらけに。。。

 

敷地は道路から奥にいくに従って約3m下がっていて、さらにその先に擁壁があります。敷地内の雨水は全部まとめて道路側へ放流することが基本ですが、高低差のある敷地では低い隣地や水路に向かって雨水が流れることを避けられません。そういう場合にどう雨水を処理すればよいか、敷地の状況や管轄官庁の見解によりまちまちなので、毎回協議が発生します。水路の持ち主や水利組合など利害関係が複雑な場合も多く、なかなか難しいポイントです。

 

うーむ、よく見ると敷地と敷地の隙間の水路部分だけ王寺町の持ち物になっていますね。これは珍しい。いろいろな歴史が埋まっていそうな感じです。現場で調べた情報を持って、さらに町役場や土木事務所と協議します。

12面体スピーカー

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王寺町の住宅で検討中のスピーカーを視聴するため、奈良市にあるsonihouseさんへ伺いました。

 

ソファに座ってスピーカーの響きを視聴させて頂きました。細部までくっきり聴こえるスピーカーから流れる音に聞き耳を立てていると、普段は分からないような演奏者の息遣いやノイズが次第に浮かび上がってきます。照明のない真っ暗な山奥で夜星を眺める感覚に近いでしょうか。最近はmp3のスカスカ音楽にすっかり馴染んでしまっているので、何だか心が洗われるような体験でした。

住宅の音響設計では、スピーカーを置く位置や台数、床への接し方、室内の床・壁・天井仕上げにシビアな注文が出ることが多く、さらに室内のある一箇所で聞くとベストに聞こえる、というセッティングを目指すことが当たり前になっているように思います。しかし実際、家全体を音響に最適化した建材でくるむことはほぼ不可能ですし、建物の中で人間は動き回りますので、じっと一箇所に座っている時だけ実力を発揮する音響設備ではいくら音が良くても生活の一部分にはなりません。

その点、このスピーカーのような無指向性のスピーカー(多面体の各面から音が放出される)は、空間全体に音を届けられる仕組みによって(もちろんベストな立ち位置はありますが)片側のスピーカーに近づいたり、遠くに離れてみたりしても急にバランスが崩れることがなく、音楽が人間の生活に無理のない形で寄り添ってくるような幸せな関係性があって、住空間には大変適しているように思われました。

 

ちなみにsonihouseさんの外観。なんだか料理屋のような佇まい。聞けばなるほど、お寿司屋さんだった建物をリノベしているそうです。和な感じは割り切ってそのまま残しているのが今時ですね。

第2案

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奈良県王寺町の住宅。第2案の模型です。水廻りの上を利用したロフトをつくり、2階建てを斜面に沿ってずらした3層構造になりました。

さらにお施主様と打ち合わせしながら設計を進めています。どんどん中身が濃くなって、間取りの無駄が省かれていきます。今月からいよいよ実施設計です。