解体後の構造確認

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工務店さん・構造設計者さんに現場を見ていただきました。解体後のため、構造部材の組み方や継ぎ手も良く分かります。「間取りとの兼ね合いでこの柱や梁を抜きたいが問題ないかどうか」という相談も、現場なら構造面・施工面からその場で見解を教えて頂けるので、とてもスムーズに方針が決まりました。

 

これは既存雨戸のアップです。板がやせていて隙間ができています。ただ、一枚一枚が幅広で格好良いため、作り直してしまうのももったいないような・・・。

町屋リノベ。内部解体が完了しました。

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奈良町屋のリノベーション。内部解体が完了しました。今まで分からなかった部分も全て見えるようになったので、再度構造部材の調査を行っていきます。

町屋では、2階の床板は厚み15~20mm程度の荒板になっていることが一般的です。梁も太いので、このまま使っても格好良い雰囲気になりそうです。(ただし荒板は隙間があるので、そのまま2階の床仕上げ材としては使えません)

一方、1階の床を支える支柱は石の上に細い丸太を建てただけの華奢なもの。また、その上に敷かれている大引という部材も製材していない丸太なので、高さが一定ではありません。床仕上げが畳の場合は多少の不陸があっても吸収できますが、フローリングに変更する場合はガタガタになってしまいます。やはり床組みをやり直す必要がありそうです。

敷地の大きさの確認

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敷地の大きさと、建物が敷地に対してどの位置にあるのか確認に来ました。・・・が、境界杭が見当たりません。昔ながらの町なので、明確な境界を出していないのかもしれません。お隣の塀が境界の目安となりそうです。

ふと見上げたら、屋根に鶴と鯉がいました。どちらも縁起物なので再利用できればよいなぁと思います。

奈良町屋のリノベ。解体工事が始まりました。

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奈良町屋のリノベーション。いよいよ解体工事が始まりました。1階の建具や壁が無くなって、天井も荒板が露出になりました。予想通り、よい感じの空間になりそうな雰囲気です。今回は奈良市の補助金を受けるため、解体工事にも制約があり、今つぶすことが出来るのは内部だけです。

町屋の痕跡調査

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市役所の文化財課の方々が現地調査に来られました。事前に工務店さんに天井を解体して頂いたので、スムーズに屋根裏の状態を見て頂くことが出来ました。

長い年月の間に、新築時から色々変更された部分があります。梁に残る痕跡から当初はどんな建物だったのかを類推できるそうです。

こちらの窓際の凹みは、その昔木製窓が取り付けられていた際の枠の跡らしいです。全然気付きませんでしたが、確かに言われてみれば・・・。さすがプロの観察力。貴重な調査に立ち会うことができて、良い経験が出来ました。

旧田中家住宅

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お施主さまのお父様から、奈良の古民家が移築復元されているとのお話を伺い、見学に行ってきました。古民家にも色々ありますが、これは法蓮造りという型式で、現存する最古のものということです。面白いのは、大和棟を持った奈良の農家スタイルと、格子を備えた町屋スタイルの折衷になっているところです。奈良市法蓮町(かつての法蓮村)は農村と市街地のちょうど境目だったので、建物もその両方の性格を備えています。正面は小径の丸太でつくった素朴な縦格子。その名も法蓮格子というそうです。

基本的には農家なので、牛をつなぐ為の金具が付いています。中の土間の一角には牛小屋もあります。農家ならハナレをつくるところが、スペースがないので室内につくったのでしょう。牛と一つ屋根の下で暮らす生活に想像が膨らみます。


ため息の出るような空間でした。

他に見学者もいないので貸切です。唐招提寺から徒歩5分強。外国人旅行者にも見せてあげたいなあ。

奈良町で調査

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設計を進めている町屋リノベーション計画が約半年間の審査を経て、奈良市の歴史的風致形成の整備事業に選定されました。デザインや工事の進め方について、お施主さまと一緒に奈良市役所の方から説明を受けました。文化財課の方から、建物の築年数や用途によってデザインの特徴が異なることなどをお聞きして、大変勉強になりました。

奈良町を歩いて様々な格子のデザインサーベイ。シンプルな格子でも、縦横比や間隔の微妙な違いで随分印象が変わってきます。最も美しく見える格子とは?

奈良町のはずれにある徳融寺。境内は桜が満開です!

町屋の解体調査

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少し前になりますが、町屋リノベ現場で工務店さんと調査を行いました。偶然、奈良市内は今年一番の積雪。庭の梅は満開ですが、雪がどんどん積もっていきます。

耐震診断にあたって梁の位置や寸法が分からないと計算出来ないので、今まで不明だった部分を解体しながら調査していきます。やっぱり素人と工務店さんでは手際が全然違いますね。貴重なデータをたくさんとることができました。ありがとうございます。

屋根裏にも雪が!・・・これは埃がフラッシュで反射したもの。古屋の屋根裏は長年の土埃が降り積もっているのでマスク必携です。天井板は一部新しい材が使われているので、途中で一度屋根の葺き替え工事を行っていることが分かりました。

町屋と格闘中。

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奈良市の町屋リノベ。設計開始に先立ち、構造調査を行いました。建物の骨組みを明らかにするためには、室内に見えていない屋根裏や床下を覗く必要があります。何十年もの間、誰の目にもふれていない屋根裏を覗く瞬間は、いつもドキドキ。。。

1階と2階の隙間です(1階天井裏)。大きな梁が見えます。その上に荒板を張って、2階の畳を敷いています。幅広の荒板はなかなか雰囲気があってそのままフローリング代わりに使えそうです。

床下。町屋お決まりの玉石基礎です。地面と建物をガチガチに緊結する現代の構法と比べると極めて原始的ですが、わざと地面と建物の縁を切って、地震が来た時に上物全体が基礎からずれるだけ、という先人の知恵もそれはそれで一理あります。

屋根裏を覗くと、高い吹抜け空間に黒くすすけた漆喰壁。かつての火袋のあとです。予測していた通りになっていて感激。これは是非復活させたい空間です。

すっかり埃と蜘蛛の巣まみれになりましたが、設計に必要なデータがたくさん得られました。町屋のリノベでは図面らしきものが一切ないことが前提なので、誰かが建物を測って図面に起こす必要があります。特に我々設計事務所の仕事の進め方では、設計が終わってから工務店に見積を依頼するので、設計前に詳細なデータを得るためには、職人ではなく自分自身が現場に入って建物を調査するしか方法がありません。手間はかかりますが、昔の生活感や、新築時の棟梁が何を考えていたか、など古い建物と向き合うことで初めて分かることもたくさんあります。

ファーストプレゼン

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奈良市内に残る町屋のリノベーションです。外部は増築で付け加えられたファサードを除去して町屋の佇まいを復元、内部は特に「和風」にはこだわらず古い材料が醸し出す雰囲気を楽しめる空間を目指しています。車の通行の多い道路側は格子のダブルスキンでアプローチと自転車置き場として利用しながら、その奥に水周りを収めたハコを置いてプライバシー・通風・換気経路を確保、建物を調査する中で見えてきた大きな屋根裏スペースを吹抜に変更して階段を設置、母屋から張り出した部分は広めのデッキに変更する計画です。