台湾高雄市A邸 A House in Kaohsiung

台湾・高雄にあるコンドミニアムのエントランスリノベーション。広大な居室に見合った間口と奥行きを確保し、クライアントの好む和のデザインエレメントを用いてシンプルかつラグジュアリーな雰囲気に設えました。

コンクリート造の室内空間でも、檜の柱梁を尺貫法に基づくピッチで配置すれば自ずと和の空間が導き出されます。高い天井高・土足使用という与件に対しては、書院造や茶室の意匠を無理やり嵌め込むのではなく、土木スケールでデザインされてきた城郭のデザインを拠り所として、強さと美しさを兼ね備えた空間を目指しました。

正面左手は大阪城など多くの城郭に用いられてきた庵治石の石積み。右手は黒漆喰の壁面にクライアントがコレクションする甲冑が鎮座します。

床面は四半敷きの古色瓦と白那智の玉砂利。正面の門扉は重厚な欅の一枚板で視線を受け止めつつ、視界は両側のFIXガラスから奥へと導かれます。

門扉の内側で一段小さな框を設け、内部と外部の結界とします。框の奥は広幅の名栗フローリング。組子障子の奥に大きなホールが広がっています。