Dias #201

大阪・奈良・建築・設計事務所・建築家・山本嘉寛・住宅・新築・戸建て・リフォーム・リノベーション・定期報告

賃貸ワンルームマンションのリノベーション二期計画。前回Dias#102ではキッチンを拡大解釈することで入居者さんに住み方の問いを投げかけました。完成後に拝見した実際の住み方は私たちが用意していた解答とは若干異なるものでしたが、大きなキッチンカウンターを生活に応じて解釈し住みこなしておられる様子をみると、設計者と不特定多数の賃貸入居者さんとの間でも設計者と施主様の間のようなコラボレーションが起こり、入退去毎に新たな創造が生み出されるサイクルは大変エキサイティングな仕組みのように思えました。

今回はその仕組みをさらに進めて、ワンルームの中に無秩序に詰め込まれた衣・食・住、あるいは寝・食といった要素に緩やかな空間の示唆を与えられないだろうかと考えました。既存の間取りを一切変えずに扉という扉を全て撤去して室内を完全な”ワンルーム”に還元し、カーテンを窓枠から開放して拡大解釈することで天蓋や蚊帳のように薄く柔らかく空間を分節できる仕組みを設えました。この自由かつ不自由な部屋の中でこれからどのような住み方が創られてゆくでしょうか。

協働
施工/[三笘工務店]+YYAA カーテン/[fabricscape] 撮影/山田圭司郎[YFT,]

概要
計画/2017-2018 所在地/大阪市東住吉区 用途/共同住宅 坪単価対象面積/6.5坪[21m2]

内部仕様
【居室】天井/既存ビニルクロス 壁/既存ビニルクロス・一部貼替 床/Pタイル[Sanwacompany] 【浴室】既存UB 【キッチン】既存利用・扉撤去・棚新設 【給排水】給水/水道直結方式 給湯/ガス給湯式 排水/下水道放流 【換気空調】既存 【電気】既存 SW/新金2型[Panasonic]