utakata|賃貸マンションで壊す - 造る - 住む - 戻す

賃貸マンションでは通常入居者がリノベーションすることは許されません。しかし今回は設計事務所の機動力を生かし、賃貸契約前に実測とプラン作成を行って不動産会社・マンションオーナーにプレゼンを行い、工事を快諾して頂くことができました。さらに不動産会社との交渉により敷金を工事に当て、ほぼ全ての工事をセルフで行うことによって実質工事費¥0のリノベーションを実現しています。2012年に退去。賃貸であるが故に元の状態へ復旧して引渡しを行い、2年間限定の泡沫(うたかた)SOHOとしての役割を終えました。賃貸マンションをセルフリノベーションして使う。Before-After-Beforeの貴重な試みになったと思います。

杉足場板とラワン積層合板で製作したシェルフで仕切ったワンルーム。退去時にそのまま再利用できる組み換え可能なユニット。

天井をコンクリート表しに戻しつつ、昭和な意匠が残る付柱・鴨居はそのままのこしてペンキで塗装。床は畳下に敷かれていた荒板をそのままブラック塗装。

本棚と同じモジュールでベンチを製作。

既存のプリント合板や砂壁を全白くペイント。

朝日の入る東向きの開口。

概要 計画|2010-2012 所在地|大阪市天王寺区城南寺町 用途|SOHO 構造規模|RC造4Fのうち4F 施工面積|12坪[40m2]

協働 設計監理・施工|山本嘉寛[yyaa] 家具協力|[greenforest]