京都市東山区。六原の昭和小路は清水寺など観光地に近い立地にも関わらず狭い路地の両側に戦前の長屋が残り、ゲストハウスや民泊も一切なく昔ながらの住人コミュニティが残っている貴重な地域です。路地は建築基準法42条3項道路の指定を受け、幅員2.7mの街並みが保存されています。yyaaでは2017年より長屋を所有・管理する(株)KOMOCHIYAさんと段階的に住戸の改修を行ってきました。今回は昭和小路からさらに枝分かれした袋小路の突き当たりにある、ボロボロの廃墟長屋を丸ごと改修し、小商いの出来る賃貸住戸3つと、地域の方々の拠点となる多目的なコモンスペース1つに再編します。
屋根・外壁・建具を補修して京町家らしい外観に修景、限界耐力計算による構造補強と軒裏・外壁の防火改修を行い、公的な補助を受ける事でイニシャルコストの低減に務め、長く安全・快適に暮らして頂ける長屋に更新します。