奈良県五條市から大きな戸建て住宅のリノベーションのご相談を頂き、実測調査を行いました。築約50年と比較的若い建物なので歪みが少なく、屋根裏に大きな空間もあったので間取りは割と精度高く測れました。
しかし切妻・入母屋が複雑に入り組んだ屋根架構は完全に理解出来ず、謎が残りました。また設計が進んだ段階で再調査したいと思いますが、屋根形を実現するための様々な木組みの技にはいつも驚かされます。
今では実現困難な素晴らしい材料や技術を持った建築でも、新築した方が安くて早い現実には勝てず、どんどん解体され姿を消しつつあります。大事にメンテナンスし、住み方に応じてアップデイトして住み継いで行こうとお考えのお施主様には頭が下がります。来年4月からの建築基準法の改正で古家・古民家を大規模改修するためのハードルが一気に上がってしまう見込みです。耐震診断・改修の補助金も、何十年も前に定めた額から変更していない自治体がほとんどで、工事費が高騰した今、苦労してgetしたところで焼石に水です。早急に行政の適切な法整備と手厚いバックアップをお願いしたいところです。