MAD Architectsの講演会

投稿日: カテゴリー: イベント

文野が久々にブログを書きます。

MAD Architectsのマー・ヤンソンさんの講演会に行ってきました。MAD Architectsは、中国人のマー・ヤンソンさんとダン・チュンさん、そして日本人の早野洋介さんの3人による建築家グループです。海外の建築家の講演会に行くのは初めてだったのでワクワクしながらホールに入って、最前列の席を確保しました。

彼らの建築の特徴は曲線を使った有機的な形です。その理由は都市一帯に広がる均一化された四角い無機質な近代建築に疑問を持ち、それらは人のために作られた建物ではないのではないかと思ったからだそうです。そしてもっと人のための建築、つまり人と自然、建物が一体となった風景や体験を作ろうとしているそうです。そのため、彼らの建物の多くは山や雲、地形など自然の形態をモチーフにしています。講演では、地形に合わせてつくられた集合住宅や、山のようなオペラハウスなど魅力的なプロジェクトがたくさん紹介されてとても面白かったです。最後に若者が今やるべきことは?という問いに対して、新しいことへのチャレンジであるという熱い言葉で締めくくられました。

やっぱり講演会に行くと、モチベーションが上がります。

僕も、頑張らなくては。

 

HOSTEL64のクロージング

投稿日: カテゴリー: イベント

この4月で、大阪市西区にあるHOSTEL64が閉業しました。クロージングイベントの最終日に滑り込みできました。

 

HOSTEL64はアートアンドクラフトが運営するデザインホステル。2010年、独立後間もなく暇を持て余していた頃に、ご縁あって立ち上げのお手伝いをさせて頂きました。今ではインバウンドの恩恵でゲストハウス隆盛、設計事務所がデザインすることもごく一般的になりましたが、当時は殆どそういう業態がない時代でした。隔世の感と共に、その先見性にはいつもながら感心します。久々訪れたロビーには、懐かしい空間がそのままに、少しずつ全体的にくたびれながら、良い時間が流れていました。

 

懐かしいマグカップとサプライズ再会。当時は、建築の設計関係はほぼ出来上がっていたので、こういった小物類の調達のお手伝いをさせて頂きました。その後アートアンクラフトさんとは幾つかの物件で協働させて頂き、そのご縁で今もお世話になっている方々がたくさんいます。自分の中では本当に貴重なプロジェクトです。

HOSTEL64については、オープン当初の諸々に加えて、一周年記念のパーティーも強い印象に残っています。スケジュールを見返すと2011年3月13日。震災・津波の2日後です。日本中が大混乱になって、原発はメルトダウンして(当時は分からなかった訳ですが)、電気も足りなくて、先行きが全く分からない中、それでも大阪は元気出していこう、という熱いイベントになったことをよく覚えています。

 
懐かしくて、旧ブログから当時の記事を掘り出しました。

http://yyaa.jp/blog/7263/

 

閉店の寂しさと共に、リノベーションゲストハウスの嚆矢としての役目を全うしたと思うと清々しくもあります。ありがとう、ロクヨン。

クリスチャン・ボルタンスキー展

投稿日: カテゴリー: イベント

中之島の国立国際美術館で開かれているクリスチャン・ボルタンスキー展に行ってきました。ボルタンスキー氏はユダヤ系フランス人アーティスト。日本国内では、香川県の豊島にある「心臓音のアーカイブ」が有名です。やまもとも豊島の作品が強く印象に残っていて、是非この展覧会は見たいと思っていたのでした。

 

豊島の作品も非常にシリアスで重いテーマですが、今回は国内初の大規模回顧展ということで、質・量ともそれを遥かに凌駕するものです。彼の作品のキーワードは「トラウマ」。この展覧会はまさに彼のトラウマの世界に迷い込んだような空間です。ここでの体験はおそらく一生リフレインして離れないのではないか・・・それほど強いインパクトでした。

 

アーティスト本人が構成したうす暗い会場には、件の大音量心臓音、くじらと交信するための装置(くじらの鳴き声のような音がする)、無数の風鈴の音が重なりながら響き渡っています。壁と天井に掲げられた無数の人物のモノクロ顔写真と、ピンスポで照らし出された展示物が暗示する人の死や不在。彼の作品の根底には絶えず「死」への問いかけがあり、それは多分に親族から伝え聞いたホロコーストの惨状の影響によるものだということですが、ここには実際の戦争のフィルムや遺物は一切ありません。しかし敢えて具体的な事件を引用しないことで、人間が人間に行ってきた様々な負の歴史が重く心にのしかかってきます。広島の平和記念館資料に入った時に感じる、あの感覚です。

 

「私の作品は、この場所そのものとそれにまつわる歴史的な記憶と悲劇、そしてそれらに対する私の解釈からなる一種のコラージュのようなものです。来てくれた一人ひとりが長い時間をかけて沈黙し、私の作品を通じて亡霊たちを見て、聞いて、感じてほしいと願います。(美術手帖 2016/9)」

moving days

投稿日: カテゴリー: '15-20岡山ビルイベント

江戸堀のCalo Bookshop & Cafeさんで行われている「moving days 平野愛写真展」に行って来ました。人々の「引越し」に焦点を当てたとても珍しい写真集の巡回展です。大量の荷物が梱包されていく様子や、引越し作業のはずが懐かしい物についつい手が止まってしまう様子、荷物が新居に居心地よく収まって行く様子など、じっくり細かく見るほどに楽しめる内容です。

個人的には「家」や「住まい」として認識される空間と、「部屋」や「室」として認識される空間が、どこかの時点でふっと入れ替わる様に大変惹かれました。家具や物が少なくても「家」に見えたり、人が写った写真でも「部屋」に見えたり。

現場に通っていると、「資材」が「部屋」になる瞬間に立ち会えることがあります。それは劇的な変化で分かりやすいものです。一方「家」と「部屋」の違いはとても微かで、ひっそりしたものです。でも引越しする時、荷物を運び出してがらんどうになった部屋に入って、言いようのない寂寥感を感じる方は多いのではないかと思います。そういった微かで、しかし確実な変質の姿が良く捉えられているように思いました。

さて、この写真展を見に来たのは、写真集に納められている一室が「岡山ビル」のレジデンス「しかくの部屋」だからです。ものすごく自由で独特な間取りの部屋の中で、一体どんな生活をされていたんだろう、とずっと気になっていたので、「部屋」を「家」として良い感じに住みこなして頂いていた様子が見て取れて、設計者としても大変感激でした。

フランネルソファの展示会

投稿日: カテゴリー: イベント


南船場で行われたフランネルソファの展示会に伺いました。今設計中の住宅で採用検討しています。フランネルソファは名古屋の家具メーカーで大阪にはショールームがないのですが、以前の物件でもお施主様からお問い合わせを頂いたことがあり、今日の展示会も長蛇の列でした。人気ですね。

特殊なデザインではないので和にも洋にも使いやすく、寸法も海外製ソファより一まわり小ぶり、値段もめちゃくちゃ高くないという辺りが人気の秘密でしょうか。

気になったのがこちらの超ローソファ。無垢フローリングの床は非常に気持ちがよいので、こういったローソファと組み合わせて半床座の生活もなかなか快適そうです。生活する目線の高さはリビングテーブルやダイニングとの関係性もあり、なかなか奥が深いです。

fabricscapeさん展

投稿日: カテゴリー: イベント

和歌山市内をぷらぷらした後、目的の展覧会へ。いつもお世話になっているfabricscapeさんの展覧会「11 days thinking」。古いビルの内部を使ったインスタレーションです。

 

時間や天候によって光や影が変化します。その上展示も毎日アレンジが加わり、同じパターンは二度と見られない一期一会。

 

複雑な文様ですが、よく見ると七宝模様になっています。

 

その後、トークショーで和歌山の夜は更けていくのでした。ありがとうございました。

 

 

まなざしズム

投稿日: カテゴリー: イベント

もう20年来の友人であるハナムラチカヒロが初の単著を上梓する事となり、全国各地で記念講演が行われました。やまもとも彼のホームグラウンドである緑橋のアトリエ♭で聴講してきました。

講演内容は著書に譲るとして、彼の約10年の活動が一つのパッケージに纏まったことを大変嬉しく思います。文字通り血と汗の結晶であるこのアトリエでそのお披露目が行われたことは大変感慨深く、自分も多少なり関わってきたアトリエの歴史に思いを馳せるひとときとなりました。

我々建築設計もそうですが、アイデアが一つの形をとるまでには相当のタイムラグが発生します。その間にも思考は進みますので、完成品が出来る頃には更に深い考察や全く別の事象に興味が移っていることになります。そういった意味では、ここに一つの形を成しているものは彼の煌く思考の残滓であり、我々は地上から満天の星空を眺めているようなものです。彼の現在進行形の研究ができるだけ早く、また新たな形として届けられることを期待したいと思います。

 

さて講演の最後にサイン会までやるというので、冷やかしに一筆書いて頂きました。本人は相当恥ずかしそうでしたが・・・。

 

どれだけ恥ずかしかったかよく分かりますね。逆だ、逆!

 

 

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溶融亜鉛メッキ工場の見学

投稿日: カテゴリー: イベント用語

建築士会の勉強会で溶融亜鉛メッキの工場へ見学に行ってきました。

 


溶融亜鉛メッキとは、鉄製品の錆の劣化を防ぐために表面を亜鉛でコーティングする技術のことで、「スパングル」と呼ばれる色むら模様が特徴です。

 

(亜鉛鍍金工業会資料より)

およそ400℃に溶かされた亜鉛の窯に鉄を浸けてメッキ処理を行う様子はさながら巨大なチーズフォンデュのようで、これだけ大きな具材で出来たらなー。と妄想しながら見学していました(笑)

 

メッキ処理に至るまでに様々な下処理と検査の工程があり、何気ない部材の一つにも多くの人の手間と労力が掛かる事を実感できて、とても勉強になりました。見学させて頂いた工場の皆さま、ありがとうございました。

 

ユーロモービルのリニューアルパーティ

投稿日: カテゴリー: イベント

ユーロモービル大阪ショールームのリニューアルパーティにお邪魔しました。おもてなしカウンターもキッチン!格好いいキッチンはとても絵になります。

 

奥のほうにあるキッチンでは、プロの方が調理したお料理が振る舞われました。ショールームのキッチンは普通ガスや給排水の配管は接続されていないのですが、今回はお施主様に使い勝手を体験してもらうことと、ショールームでセミナーや料理教室も行えるように、本当に使えるキッチンとして据えつけたそうです。実際に機器を使って料理をしているところを見ると「あのオーブンを買って、私も家で美味しい料理をつくりたい…!」という気持ちになりますね。お料理もとても美味しかったです!

設計関係者だけでなく、キッチン設備関係のメーカーの方からお施主様まで、とてもいろんな方が参加されていました。きれいなキッチンと美味しいお料理に、おなかも心もいっぱいになりました。

SDレビュー2017

投稿日: カテゴリー: イベント

現場の帰り、今年も恒例のSDレビュー展覧会に行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年いろいろと参考になります。ネタ帳のようなものですね。また自分も頑張って設計に勤しみたいと思います。

DAIKO照明研究所へ行ってきました

投稿日: カテゴリー: 4.Architectureイベント

照明器具メーカーDAIKOの展示会【照明研究所】へ行ってきました。スタッフの皆さんは白衣を着ていて研究員の装いです。研究所ではカタログで器具を選ぶだけではわからない「空間の明るさ感」や「対象を魅力的に照らす器具」などについて、実物を使ったシミュレーションを見ることができました。お施主様にも見ていただけると明るさ感を実感していただきやすいのですが、残念ながらこの研究所はたった3日間しか開設されていません。

 

間接照明のコーナーでは、器具を納める方法によって壁・天井への光の回り方がかわることが一目でわかります。要点をしっかり吸収して設計に取り入れていきたいと思います。

LIXILギャラリーで開催中の西山夘三展へ。

投稿日: コメントをどうぞカテゴリー: 4.Architectureイベント

グランフロントに行ったついでに、LIXILギャラリーで開催中の西山夘三展に行きました。西山夘三という建築家は、作家としてよりは研究者として名を馳せた人で、特に戦前・戦後の市民の暮らし方の研究が後の公団住宅の間取りを生み、さらにそれが現代でも不動産業界を支配するnLDKの手法へと繋がったという点で、現代の日本の住宅史を語る上では欠かせない存在です。


元は漫画家志望だったということも初耳ですが、緻密なスケッチとメモの数々には本当に驚くばかりです。家具から建築を考える、という建築家はいますが、本棚に何冊どんな本が入っているか、冷蔵庫の中に何がどれだけ入っているか、から空間を創造できる建築家はなかなかいません。採集という言葉がよく似合います。

細部まで作りこまれた模型。今ではこれぐらい家具をつくりこんだ模型も珍しくないですが、当時としてはかなり異例のことだと思います(ちなみに壁は木製のようです)。

私たちの事務所も、まだまだ設計のきめ細かさが足りないなあと実感しつつ、今後の計画に生かしていければと思います。

奈良の木 助成制度など

投稿日: カテゴリー: イベント

山本嘉寛建蓄設計事務所は平成29年度も引き続き、奈良県産材の利用を促進する「奈良の木」事業者として登録されております。・・・ということで、奈良の木を使用した住宅への助成制度の説明会に行って来ました。

以前の物件で、助成金申請にあれこれ手を尽くしたものの僅かな条件の不整合で獲得できなかった経緯があり、この助成金についてはかなり慎重に構えております。吉野杉を使えば助成金がもらえる!!と一見簡単そうに思えるんですが、色々ハードルが高いのです。

例えば建物の外壁には適用されません。住宅では外壁を焼杉貼にしたい案件はとても多いのに大変残念なことです(内装に使うより外装に使うほうが、ずっと多くの人に奈良県産材をアピールできるのに何故ダメなのでしょう)。また、原則的に最新の建築基準法を遵守した建物が対象のため、戸建てのリノベーションではその多くが対象外となっています。

古い建物では現行の建築基準法に合致していないものも多く(既存不適格)、建築基準法の成立以前に建設された町屋・古民家では確認申請の手続き自体を行っていません。つまり、新築木造住宅に主眼をおいた助成金なのです。これだけ空き家問題が取り沙汰され、古い建物を活かしていきましょう、という時代に、木造新築住宅に特化したキャンペーンを行う奈良県の姿勢には疑問を感じざるをえません。説明会でも質問を投げかけてみたのですが、全然響かなかったようでした。

耐震診断・耐震補強の助成金についても言えることですが、お役所が助成金を出すためには、対象建物が全く潔白な建物でなければいけません。建築基準法的にグレーな建物に助成金を出すと色々マズいことが起こりかねないからです。新築では最新の建築基準法によって確認申請を受けますので何も問題は起こりません。しかし、古い建物では、過去の時点での建築基準法で確認申請を受けているため、現在とは異なる基準で建物が成り立っています。また、長年生活をする上で駐車場に屋根をつけたり、子ども部屋を増築したり、という増改築を行っているケースもたくさんあります。明らかに違法状態の建物は論外ですが、本当に助成すべきは幾多の歴史をくぐり抜けてきて、さらにこれから使い続けていこうというお施主さまに恵まれた幸運な建築たちではないか、と思います。

そして今日の助成制度の説明会は県の担当者が書類を棒読みして終わり。いやはや、実に無駄な時間を過ごしました。

モザイク

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今年の春に賞を頂いたご縁で、名古屋モザイクさんの新しい大阪ショールームのレセプションにご招待して頂きました。


シックな空間にかわいいタイルがたくさん。前のショールームに比べるとかなりすっきりした印象です。

次回のプロジェクトで使えそうなサンプルを物色。カタログや小さなサンプルを見るよりずっとイメージがふくらみます。ありがとうございました。

 

中古住宅インスペクター

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際限なく増える空き家と建売住宅。一向に大きくならない中古住宅市場。我が国の歪んだ不動産市場の原因の一つは中古物件を購入する際のリスクが高すぎることにあります。売主や仲介業者から「まあ、大丈夫でしょう」と言われても、果たしてどこまで信用してよいものやら。新築では施工者の責任が問われる構造や雨漏りの瑕疵も、中古住宅では「現況優先」を盾に責任を負わすことが難しい。そういう状況を少しでも改善しよう、ということで数年前から注目されているのが「インスぺクション」です。

 

日本語では「購入前診断」などと言われますが、中古物件(マンション含む)を購入する際、売買契約の前に第三者である専門家が現況を調査し、建物のありのままを依頼主に報告する仕組みです。

 

良いもの建てて蓄えよう、がキャッチフレーズ?な当事務所ではリノベーションの案件も多く、以前よりこの仕組みに着目していましたが、ようやく講習など手続きを受けて、「国土交通省インスペクションガイドライン準拠・建築士会インスペクター」に登録することができました。

 

今までも中古物件のご相談では建物の状況を拝見して、床下やら天井点検口やらを覗いては状況をお施主様にお伝えしていましたが、もう一歩踏み込んで、家全体を調べてオフィシャルな報告書としてご提示することが可能になりました。

 

インスペクションの一般への認知度は30%程度ということですので、まだまだ単体で業務として行うケースは少ないと思いますが、戸建・マンションリノベーションでは物件選びの際の一つの判断基準として使って頂けるのではないかと思っています。