H邸/兵庫県芦屋市

兵庫県芦屋市で計画した戸建て住宅の計画です。壁・屋根とも鉄筋コンクリート造、かつ庇のある住宅をご希望を頂きました。狭い道路に面してスムーズに2台の駐車を行えるようにセットバックし、厳しい建蔽率の中で最大限建築面積を確保するために2階部分をオーバーハングさせています。

立面。曲面の屋根スラブ。

屋根の凹みは室外機置場兼寝室のハイサイドライト。

川に面して眺望の良い南側に大きく開いています。

エントランス。中庭の向こうに階段が見える。

大きなLDK。畳コーナーは普段はフルオープン、引戸で仕切れる仕組み。

ダイニングからLDK見返し。曲面屋根を生かした吹抜け。メインの壁面はコンクリート打放し。

主寝室は大きなテラスへつながる。

1階平面図。

2階平面図。

広島中央警察署本通交番庁舎プロポーザル案

くらしこうばん

交番には24 時間365 日、悩み、傷つき、不安に苛まれた多くの人々が訪れる。人々が助けを求めているのは、粛々と業務を遂行する勤務員ではなく、同じ立場で悩みを共有できる一人の人間ではないだろうか。勤務員の中に事務的ではない素顔が垣間見えたときに、人々はやさしさや親しみやすさを感じ、不安の幾許かを和げることができる。交番は単なる受付窓口ではなく、勤務員と街の人々との交流の場であり多くの勤務員が寝食を営むくらしの場でもある。それらを隔離せずむしろ建築の主題として積極的に捉え、運用上のセキュリティを確保しながら「しごと」と「くらし」が近しい空間を設える。緑と光に囲まれ、人として毎日を過ごすことが出来る建築は、勤務員にとって快適であるだけでなく、利用者にとっても気軽で親しみやすい。勤務員のくらしや利用者との交流がまちなみににじみ出る交番は街のにぎわいの一部となり、通りに更なる活気を与えるだろう。

会議室から内部全体を見渡す。中間階に設けた大きなダイニング・キッチンを中心に執務空間と居住空間が中庭を介しながら連続的につながっている。

客溜まり正面。受付の向こうに勤務員たちのくらしが広がっている。住まいの縁側のように、生活空間の延長上に来客空間を設える。

大阪市天王寺区O様邸

大阪市天王寺区のマンションリノベーション。入口からバルコニーまで貫く細長いLDKをつくり、そこから水まわりや寝室にアクセスする計画です。

縦長の分譲マンションの半分を細長いLDKにすることで冗長な廊下スペースがなくなり、南北の開口を通じて風も通り抜けます。

LDKの床・壁・天井はくつかの領域ごとに素材分けし、空間にリズムを与えています。

マンション現場調査


事務所にほど近いマンションの方からリノベーションのご相談を頂き、早速調査に伺いました。一度も大きな改修を行っていないため、かなり傷んでいます。レトロなキッチンもなかなか雰囲気があって良いなあ、とついつい見入ってしまいますが・・・いやいや、ここは断捨離してイメージを一新しましょう。

 

掃き出し窓が交通量の多い道路に面しているので、防音性を改善する必要があります。一般的にはアルミサッシの入替はご法度ですが(管理規約で決まっていることがほとんど)、管理人さんに聞くと、何とコンクリートを傷つけなければOK、すでに交換した住戸もあるとのこと。内窓は安価ですが窓の開け閉めが二重になるので、日々出入りする掃き出し窓ではかなり不便です。コストがかかりますが、カバー工法でサッシ自体を交換する方がベターです。

 

 

大阪・奈良・建築・設計事務所・建築家・山本嘉寛・住宅・新築・戸建て・リフォーム・リノベーション・定期報告
ちなみに弊所事例では更の家が今回同様にマンション規約が緩く、右手に見える掃き出しサッシはカバー工法で交換しています。

 

公園横の計画

事務所にほど近い公園に面した新プロジェクトの敷地。現在まだ古い建物が建っている段階ですが、とりあえず付近の様子を調査しています。ふだん何気なく通っていている場所でも、つくり手側の視線で見るといろいろな発見があってなかなか楽しいものです。

 

敷地境界探し。側溝蓋を持ち上げてようやく発見!

 

既存建物の2階からの眺め。南向きで大きな道路と並木のグリーン。なかなか贅沢な立地条件です。気持ちの良い空間になりそうです。

 

 

ファーストプレゼン案

奈良市のマンションリノベーション。ファーストプレゼン案ができました。

パンづくりが出来るように、大きめのカウンターのあるキッチンを中心に居間を構成しています。リビングよりダイニング・キッチンに比重を置いた設計です。

キッチンの奥にゲストルームを兼ねた和室。フルオープンの状態では南北に風がよく通ります。

洗面室は明るい窓際へ。マンションの中に「光の入る大きな洗面室」をつくると、なんだかとっても贅沢で居心地のよい空間になります。


寝室。エアコンの配管スペースをうまく処理してワークスペースも確保できそうです。

コンパクトですが回遊性のある間取りです。マンションリノベーションではパイプスペースや窓の位置との関係から、思ったようなプランに出来ずに散々悩むことが多いのですが、今回は無駄なく非常にスムーズに各所収まりました。小さめマンションの優等生プランです。

芦屋で敷地調査。

兵庫県芦屋市。新築住宅のご相談を頂いている敷地の調査に。Googleで調べて駅から山手に徒歩15分ぐらいだったので気楽に考えていたのですが・・・、忘れていました。この斜面地。到着する頃にはすっかり汗だくでした。

敷地はすでに造成されているので問題ありませんが、お隣の立派な塀が気になりますね。圧迫感を感じないような建物配置を考えねばなりません。

芦屋川の向こうに聳える至宝、旧山邑邸・ヨドコウ迎賓館(設計:フランク・ロイド・ライト)。現在改修工事中です。来春には再公開されるそうなので、来年度の授業で学生たちを連れて見学に行こうと企んでいます。

プレゼンテーション案が出来ました。

大阪市中央区。玉造の駅前にある築40年ほどのビルの2層を特区民泊として活用するプロジェクト。共同住宅と長期滞在旅行者向けゲストハウスの2つの用途をスイッチできるように制度設計された特区民泊では、ベッドルームを中心とした部屋より、ファミリーが集まって団欒したり、マーケットで買ってきた食材を調理して楽しめるリビング空間を重視したゆとりのあるデザインを行ったほうがより素直で魅力的な空間になるのでは、という考えで設計を行いました。

1フロア1室の大きなタイプ(A)。水廻りやクローゼットを納めたコアでリビングと寝室を性格付けしています。大通りに面したビルならではの連続窓を最大限生かしたリビングからは都心の夜景も楽しめます。海外からのゲストには嬉しい和室も確保。

1フロア2室の小さなタイプ(B)。ニ方向避難を確保するためにダブルスキン化することで、インナーテラスのような不思議な空間が出来ています。ビルのファサードにも良い影響を及ぼすのではないかと企んでいます。

小さなタイプ(C)。採光を確保するために細長い間取りとなった部分を寝室として活用。3室とも全てアイランドキッチンを備えています。古いビルを活用した民泊ではラグジュアリーにつくりすぎても建物がついていけませんし、ラスティックにつくりすぎても品がなくなってしまいます。建物と立地環境が元々備えている性格を生かして、用途に関わらず魅力的な場所になれば理想的ですね。

民泊現地調査

大阪市内からビルを利用した特区民泊のご依頼を頂き、現地調査へ。私たちの事務所では民泊のご相談は初です。先日完成したゲストハウス・シェアハウスに続き、新しい用途のご依頼には時代の流れを感じます。ビルは既にスケルトン状態なので調査はスムーズに出来ました。

内装のデザイン自体は問題なさそうですが、何より法律をうまくクリアできるかが気になります。建築基準法、旅館業法、消防法、とりあえず法律面のチェックから進めることになりました。

A邸|台湾高雄市

今年春から進めている台湾のプロジェクト。コンドミニアムのエントランス改修です。ちなみに共用部ではなく、一つの住戸の入口です。

天井の高い鉄筋コンクリート造、土足、人工照明下、という条件下で、クライアントの希望された「和」をどう引用するか、試行錯誤しました。頑強なコンクリートの躯体の中に茶室や寺社など繊細な木造架構を持ち込んでも結局書き割のセットになってしまいます。大きなスケール感に負けない「和」の空間をつくること、またクライアントが甲冑を蒐集されていたこともあり、ここでは「城郭」をモチーフにインテリアを構成しました。

壁面のニッチには甲冑が並ぶ予定です。簡単に現地に行けない中でデザインをどう実現していくか、課題が山積です。

山あいのピザ店。ファーストプレゼン

奈良市。山あいの古民家ピザ屋さん。プレゼンテーション案が出来ました。既存の古民家の中にカウンターと厨房、ピザ釜を配置します。お施主様の思い入れが強い建物なので出来る限り既存部分には手を加えず、余裕のあるスペースを大きく使ってお店の核となる部分をつくり、客動線と従業員動線を整理しました。

 

母屋から張り出したトイレ棟。かなり開放的に作りながら客席・外部からの視線は遮る設計。

 

今回はお施主様からスケッチで、というご希望を頂いたので手書きで透視図をつくりました。製図板でまともに作図するのは久しぶりなので、1枚目より2枚目のほうが狂いが少ないですね。やはり町屋や古民家の計画案はCGより手書きのほうがしっくりきます。手間暇はかかりますが、リハビリを兼ねてこれからも時々は手書きを挟んでいきたいと思います。

古民家の現地調査。

奈良市東部。柳生の里にほど近い村落から古民家を改装したお店のご相談を頂き、現地調査に行って来ました。奈良駅から車で30分ほど茶畑の合間をぐねぐね上がっていくと深い山々に囲まれたのどかな景色が広がっています。周りを見渡すと、右も左も築100年以上が確実な古民家ばかり。少し中の様子を伺うと、母屋・離れ・納屋・蔵といった分棟の絶妙な配置具合や、家の中で職住一体・自給自足の生活がごく自然に営まれている様子が見てとれます。ここには人や物が生まれてから死ぬまでのサイクルを何度も繰り返しながら洗練されてきた暮らしが今でもちゃんと息づいていると感じました。そんな環境の中に計画する建物は特段何かを主張するより、お客様がゆっくりした時間や雰囲気を満喫できるように、ぱっと見、どこをデザインしたのか分からないぐらいのささやかな設計が良いだろうなあと思っています。