Design Policy|大切にしていること

戦前に建てられたニコイチ借家の片側だけを改修して、若いご家族の住まいにリノベーションする計画。

寿命の長い建築。

完成後、お施主さまに永く使われる建築がよいと思っています。厳しい風雨に耐えうる構造・設備の性能はもちろんのこと、新築ではプリントやプラスティックな素材は極力避け、リノベーションではすでにある古い素材を大切に、時が経つほど人に馴染む素材使いを心がけて設計を行っています。

土間の使い方に応じて表情が変化するファサード。住居なのかお店なのか事務所なのか、曖昧な立ち姿。

無理なく無駄なく。

複雑に絡み合った条件をできるだけ整理して、シンプルな建築を設計するように心がけています。条件を整理していくと自然とそこに行き着いた、という無理・無駄のない設計が一番よいと思っています。

若いご夫婦とお子様たちのための古家改修です。

主役はお施主様。

プロジェクトにおける主役は建築家ではなくお施主様です。私たちはお施主さまを脇でサポートし、お施主様の代理として建設会社や行政庁と向き合います。お施主さまの想いをお聞きして、一緒に悩み、考えながら設計を行っています。

1つ屋根の下の2世帯住宅。

竣工がスタート。

建築は工事の竣工時が100%ではなく、お施主さまが住んで、使って、色々な人と物が共存している状態が完成と考えています。建築家にとってのゴールではなく、お施主様にとってのスタートラインとなる建築をつくりたいと思っています。