応急危険度判定士の更新

被災建築物応急危険度判定士の更新があり、新しい資格証が届きました。地震等の災害時に現地に乗り込んで、被害を受けた建物の安全性をを簡易的に判定する資格です(保険用の全壊判定とは異なります)。建築士なら誰でも持てる資格なので、10年前、軽い気持ちで登録したものです。

講習会の際に、実際運用されるケースは稀だろうなあとぼんやり思ったものですが、そのあとすぐに東日本大震災が起こって現実に招集がかかり、これは大変責任が重い資格だぞと思い知らされることになりました。その後、熊本の大地震でも派遣要請がありましたが、普段の業務を止めて余震の続く現地に向かう事はなかなか出来ません。実際に判定にあたられた方々の覚悟と使命感には頭が下がります。

東日本大震災から10年、まだ余震もありますし、つい先日は関西でも大きな地震がありました。遠方の被災地まで赴くことは難しいですが、自分たちの街が被災した時を想像すると、やはり自分の職能の中で役に立てることがあるならお手伝いするだろうなと思います。普段、古家と格闘している事も、非常時には何かの役に立つかもしれませんね。