神戸松蔭2021授業開始(とインスタ開設しました)

神戸松蔭女子学院大学の授業がスタートしました。今年は何故か過去MAXに並ぶ受講者数になり、嬉しい悲鳴です。昨年に引き続き対面授業を認めて頂くことが出来たので、スムーズに授業は行えるのですが、ワクチンの副反応で欠席する学生が続出(週末にワクチン接種する学生が多く、月曜の授業は影響を受けやすいのです)。こればかりは仕方ありません。救済措置を講じながら年明けのプレゼンに向けて進めて聞きます。

 

ところで、授業で作成した模型をUPするインスタアカウントを試験的につくりました。神戸にある某ホテルのスイートルームの間取りを下敷きに、各自が課題を設定してインテリアを考えています。まだ事例は少ないですがもう3年分ストックがありますので、徐々に増やしていければと思っています。建築学科ではありませんし、生まれて初めて建築模型をつくる学生がほとんどなのですが、中にはアイデア溢れる作品や超絶技巧の作品もあって、毎回驚かされます。よろしければご覧ください。

https://www.instagram.com/kobe.shoin.interior/

昭和小路の長屋・第3期

京都市東山区。レトロな香り漂う昭和小路では2017-2018年の第1期2019年の第2期に続き、第3期計画が始まりました。

前回は内部が壊滅的な状態で苦戦しましたが、今回は入居者さんによるDIY魔改造もなく、古い建具の残存状況も良く、大変良好な状態です(・・・そう見えませんか?)。再利用できそうな部分もありますが、設備の全入れ替えは不可欠なので、まずは既存の実測調査と図面起こしから着手します。

五条通に面する部分は宿泊施設の工事中。コロナで停滞したとはいえ、元々ポテンシャルが非常に高い五条坂界隈ではまだまだ開発が進むようです。

一年点検

奈良県王寺町。片岡山の家。施工会社さんと一年点検に伺いました。特に大きな不具合もなく、気持ちよく住んで頂いており一安心。計画当初はご夫婦2人でしたが、今は4人家族。時間の過ぎるのは早いものです。庭に植えた竹もすくすく育っていました。

明日香のカフェ

奈良県明日香村。厄除け霊場、西国三十三所札所でもある岡寺の門前。カフェの新築計画のご相談を頂き早速現地調査に伺いました。古い商家が軒を連ねる通りは石畳が敷かれ、電柱も地中化されています。最近は暗渠化されることが多い水路のせせらぎも心地よく、すばらしい環境です。景観の規制が非常に厳しいことから外観は日本家屋になりますが、内部は自由なので、コテコテの田舎風ではない空間になればと思っています。

写真撮影

奈良県御所市U邸。お引渡しから数カ月経ち、引越しの荷物もある程度落ち着いた頃を見計らって竣工写真撮影に伺いました。

壁面いっぱいの本棚や、吹抜の踊り場、寝室、バスルームなど、私たちが想像していた以上に上手く住みこなして頂いていて大変感激でした。2匹の猫ちゃんも快適そうでした(竣工写真には多分登場すると思います)。

オープンデスク2021夏ー秋

夏~秋にかけて、事務所では学生オープンデスクを一名受入れました。現場があまり動いていない時期なので心配しましたが、来て頂くとやはり色々と勉強になりそうな出来事は起こるもので、盛りだくさんな内容になりました。

上は古民家の実測をお手伝いしてもらった様子。

模型写真の撮影。その後、お施主様プレゼンにも同席。

雨戸を追加検討中の工具箱の家へ。

現場に行ったり、打合せに同席したりしながら、自身の課題に取り組んで頂きました。全く知識ゼロの状態から3DCADで住宅の課題を計画して所内プレゼン。ものすごい飲み込みの早さ。若いとは素晴らしいことです。これからもどんどん色々なことを吸収して、頑張ってほしいと思います。

「めもりの家」をUPしました。

奈良市の戸建て住宅改修、「めもりの家」を設計事例に追加しました。天候にも恵まれ、初夏の日差しが鮮やかな写真になりました(写真・文章のとりまとめに時間がかかってしまって、すっかり秋ですが・・・)。よろしければご覧ください。

https://yyaa.jp/works/house_of_memories/

岡山ビル第2期・第3期の完成。

大阪市中央区の小さな複合ビル、「岡山ビル」。第1期の内部改修のあと、第2期の屋上改修、第3期の外部改修を行い、一通りの工事が完了しました。第2期・第3期の模様を追加しましたので、よろしければご覧ください。今回も引き続き、撮影は笹倉洋平くんです(冒頭の文章もアップデイトしています)。

https://yyaa.jp/works/okayama-building/

住まい情報センターでリフォーム・リノベのお話をします。

以前少しご案内しましたが、大阪府建築士会の連続講座の一環で、僭越ながら10月末に天六にある住まい情報センターにて一般の方向けにリフォーム・リノベーションのお話をさせて頂くことになりました。戸建て住宅だけでなくマンションのお話も、自己用だけでなく事業用物件のお話も、とご用命頂いたので、大変盛りだくさんな内容になりそうです。ウェブサイトから参加受付が始まりましたのでご案内いたします。

住まいの維持管理【第3回】リフォーム編「住まいのリフォーム」
住み慣れた家を維持管理しつつ長く住み続けるためのリフォームや、空き家のリノベーションの進め方やポイント、事業者選びや様々な支援制度など、事例をまじえて解説します。

●と き:令和3年10月31日(日)13:30~15:30(受付開始 13:00~)
●ところ:住まい情報センター3階ホール
※Osaka Metro堺筋線・谷町線「天神橋筋六丁目」駅3号出口すぐ
※JR「天満」駅北へ約650m
●講 師:山本 嘉寛(一級建築士、(公社)大阪府建築士会 住宅を設計する仲間達)
●定 員:会場50名/オンライン100名(いずれも申込先着順)
●参加費:無料

その他の詳しい情報及びお申込みは、住まい情報センターウェブサイトからどうぞ。
https://www.osaka-angenet.jp/event/105

ファーストプレゼン4案

大阪市内の狭小住宅。計画案がまとまり、お施主様にファーストプレゼンを行いました。今回も色々方向性を探るため、4案作成しました。A案は大きな勾配屋根をかけて出来る吹抜を中心とした案。

B案。容積を極限までコンパクトに納めて、中庭2つ+道路側にも植栽スペースを設けた案。

C案。南北に長い縁側を設け、中央に吹抜を設けた案。

D案。鉄骨造耐火建築物とすることで敷地いっぱいを活用して、何とか平屋にまとめた案。

一長一短はありますが、どれもなかなか魅力的な案になりました。まずは限られた敷地の中でどんな可能性があるのかお施主様に見て頂いて、これらを叩き台に、新たな住まいのイメージをふくらませて頂ければと思っています。

内装工事が進みます

古民家の改修現場。大屋根の天井板貼り工事が完成しました。曲がった梁に合わせて板を一枚一枚切ってはめこんで行くので大変な作業です。

薪ストーブの煙突が抜ける屋根の仕舞も終わっています。

寝室の左官壁も施工中。とても良い感じです。こちらは、曲がった梁と接する箇所の処理も比較的容易ですね。

地盤調査を行いました

炎天下、建物の配置が決まったので地盤調査を行っています。木造2階建てでは一般的なスウェーデン式サウンディング調査です。

細いロットを地面にグリグリとめり込ませて、地中の状態を探ります。打ち込む訳ではないので騒音はほとんどありません。

敷地も近く、お盆前という事で今回は作業をじっくり見学しました。実物をみながら操作手順などを職人さんに伺っています。

岸和郎展

母校、京都工芸繊維大学で行われている岸和郎展に事務所みんなで行ってきました。工芸資料館に来るのもずいぶん久しぶりです。

その昔、本や雑誌で食い入るように見た模型やドローイングの数々が一堂に会しています。まさに至福のひととき。そして実現しなかった膨大な計画案やコンペ案・・・。どれだけ案が優れていても、奇蹟的な巡りあわせがなければ建築は実現しないということを。どれだけ苦杯をなめても挑戦し続けることの大切さを。改めて思い知らされると共に、勇気づけられるような思いでした。

展覧会のあとはもちろん、岸先生の設計したKIT HOUSEの食堂で昼食。学生だった頃にまだなかった建築が既にエイジングし始めているという受け入れがたい現実・・・。

さて20年前、やまもとが京都工芸繊維大学というマニアックな大学に行くことに決めたのは、ひとえに岸先生に師事したいが為でしたので、建築を始める前からのファンということになります。

早く実務を身に付けて独立したいという思いで大学院には進学しませんでしたが、学部での授業、そして設計課題や卒業制作を指導して頂いた時に垣間見た設計者としての厳しく鋭い視点、そして頂いた言葉の数々は深く心に残っています。今から思えば、大学院に行かなかったのも、尊敬する対象との距離が近すぎて辛い、という理由もあったように思います。地球に居れば心地良い陽の光も間近に浴びれば溶けてしまう。自分にとってはそういう存在なのかもしれません。その後色々な建築家の考えを学び、また直接教えを受けて今がある訳ですが、今でも岸先生とその建築、著作は自分にとって特別すぎる存在です。

大いに刺激を受けて、またコツコツと設計に励みたいと思います。

夏季休業のお知らせ

残暑お見舞い申し上げます。山本嘉寛建築設計事務所では誠に勝手ながら下記の期間、夏期休業とさせて頂きます。

2019年8月8日(日) ~ 8月15日(日)

暑い日が続きますがどうぞ皆さまご自愛の上お過ごし下さい。(写真:奈良県 川上村)

※休み期間中もメールフォームからのご相談は随時受け付けておりますのでお気軽にお問合せください。

ウイリアム・モリスと愛でる家

奈良県立美術館で開かれている「ウイリアム・モリス展」に行ってきました。テキスタイルから家具、フォントデザインまで、関係人物や会社の変遷と共に様々な作品が展示されていて、楽しいのはもちろんのこと、大変勉強になりました。レッドハウス(旧モリス邸)のウォークスルーもあります。

私たちの事務所で数年前に設計させて頂いた「愛でる家」の2階書斎。カーテンはお施主様に選んで頂いたウイリアム・モリスの代表作「いちご泥棒」です。この作品のオリジナルも奈良県立美術館に展示されていて、感激でした。150年前のデザインが今でも現役で、身近にあることは素晴らしい事です。

奈良県立美術館 特別展「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」
2021年6月26日(土)-8月29日(日)
詳細は美術館のウェブサイトをご確認下さい。

さて、偶然時を同じくして、愛でる家ではメンテナンスを兼ねて若干の追加工事を行いました。建具調整や雨水側溝のしゅんせつに加えて、2階の空いた部屋の壁紙を一面だけ張り替えることになり、「これはウイリアム・モリスしかない!」ということで、お施主様にご提案しました。しかしウイリアム・モリスは本当にかわいい柄が多く、しかも色違いバージョンもあるので1つに選ぶ作業が大変です。何か取っ掛かりがないと・・・ということで、1階のギャラリーの襖紙に使った鹿児島睦さんの「ざくろ」に因んで、ざくろ柄を中心にピックアップしました。

一戸建て住宅リノベーション・古民家耐震改修の施工事例|愛でる家【山本嘉寛建築設計事務所YYAA】大阪・奈良・京都|建築家

愛でる家1階ギャラリー。京都「かみ添え」さんにお願いした襖紙。鹿児島睦さんのざくろ柄。

そして最終的に選ばれたのは「柘榴あるいは果実」。派手になりすぎてしまうかな・・と少し心配しましたが、大きな画面で見ても上品さを失わず、全く問題ありませんでした。いつまでも眺めていたくなる逸品です。後から調べると、鹿児島睦さんはウイリアム・モリスの影響を大変受けておられるそうで、なるほどなあと思いました。そしてこの柄も奈良県立美術館に展示されています。何とも数奇で幸運な巡りあわせです。

また一つ、「愛でる度」がUPした、愛でる家です。

暑い中、手直し工事にご尽力いただいた工務店の皆様、ありがとうございました。

住まいの維持管理:住まいのリフォーム①

突然ですが、大阪府建築士会の関係で、2021年10月31日(土)に天六にある大阪市立住まい情報センター(いわゆる住情センター)でお話させて頂くことになりました。お題は「住まいの維持管理:住まいのリフォーム」です。内容は【住み慣れた家を維持管理しつつ長く住み続けるためのリフォームや、空き家のリノベーションの進め方やポイント、事業者選びや様々な支援制度など、事例をまじえて解説します。】ということなので、私たちの事務所にはぴったりなのですが、話すべき内容がてんこ盛りです。しかも2時間の長丁場。これは念入りな準備が必要です。せっかくなので、ブログ記事にまとめながら、セミナーの内容を整理していこうと思いたちました。

まずは住まいのリフォーム・リノベーションを類型化してみたいと思います。
色々な建築に色々な住み方がありますが、荒っぽく分けてみると、

■戸建住宅か、集合住宅か
■自己用か、事業用か

という2つの分岐があることが分かります。同じ戸建住宅でも自己用と事業用では目的も予算も異なりますし、同じ自己用建築でも、戸建て住宅と集合住宅では可能なこと・不可能なことが大きく異なります。私たちの事例でこの2x2=4パターンの分類を行ってみました。

A. 戸建住宅|自己用

砕石,,焼杉,古民家・町家,
一戸建て住宅リノベーション・古民家耐震改修の施工事例|愛でる家【山本嘉寛建築設計事務所YYAA】大阪・奈良・京都|建築家
大和郡山の家|一戸建て住宅リノベーションの施工事例|山本嘉寛建築設計事務所YYAA【大阪上本町・奈良】建築家・作品集

B.戸建住宅|事業用(長屋も戸建扱いとしました)

昭和小路の長屋II|賃貸向け京町家のリノベーション
借家の家|賃貸戸建て住宅リノベーションの施工事例|山本嘉寛建築設計事務所YYAA【大阪上本町・奈良】建築家・作品集

C. 集合住宅|自己用

ナラ(無塗装),
引き算の家|マンションリノベーションの施工事例|山本嘉寛建築設計事務所YYAA【大阪上本町・奈良】建築家・作品集
マンションリノベーションの施工事例|更の家【山本嘉寛建築設計事務所YYAA】大阪・奈良・京都|建築家|作品集
吹き流しの家|マンションリノベーションの施工事例|山本嘉寛建築設計事務所YYAA【大阪上本町・奈良】建築家・作品集
着替える家|気分によって簡単に間取りを替えられるマンションリノベーション

D. 集合住宅|事業用

Dias201 | 大きなカウンターのある賃貸マンションリノベーション
Dias201 | カーテンで軽やかに住む賃貸マンションリノベーション
しかくの部屋|設備が詰まった箱がぽつんと置かれた部屋

各ジャンルとも、割とまんべんなく設計させて頂いていることが改めて分かります。ご依頼頂きました皆様に御礼申し上げます。次回から、この4つの要素とリノベーションとの関係について考えたいと思います。(注:不定期更新です)

長屋の建て替え

大阪市内から建て替えのご相談を頂き、調査に伺いました。4軒長屋が部分的に取り壊されて、側面を鈑金で蓋した状態です。よくある光景ですが、ただでさえ耐力が不足している建物を途中でカットしているので、地震に対して非常に弱い状態です。費用をかければ柱梁を補強出来なくはないですが、長屋は持ち家の古民家と比べて柱梁が細い場合が多く、基礎や地盤の補強も困難なので、リノベーションより建て替えが適切と思います。

お隣は既にマンションとなっていて、更に周辺では再開発が進んでいます。採光・通風の確保がテーマになりそうです。