台風が迫り来る中、カフェ・フランツ・カフカで行われた「ひまわり音楽会の夜」にお邪魔しました。山村誠一さん(スティール・パン)、大塚雄一さん(ボタンアコーディオン)+黒田かなでさん(バイオリン)というかなり変則的な編成のバンドは、3人で合わせるのは当日が初めてとはとても思えない息の合った演奏で、しかもそれぞれの個性が存分に発揮された素晴らしいライブでした。カリブ海から環太平洋の音楽、さらに日本、さらにヨーロッパ、と世界中を旅するが如きセットリストは、まさに旅行かばんのコンセプトで設計したカフェ・フランツ・カフカそのもの。空間との相性もばっちりでした。そして演奏者の皆様から「ここは乾いた残響感がとても良い」とのお言葉を頂き、設計者ますます感激。町屋の高い天井への拡がりと、壁面をカバーしている大きなカーテンへの吸音がとても良い効果をもたらしている様子ですね。カフェ・フランツ・カフカでは今後もライブの予定があるそうです。