大阪市阿倍野区から新築住宅のご相談を頂き、敷地調査に向かいました。阿倍野区の下町は「阿倍氏」の阿倍野、晴明神社もあって、独特の空気感があります。上町台地の斜面地で変形地も多く、難しい条件のためか建築家の設計した住宅も多いように思います。
敷地にはまだ古家が建っているので、調査といっても資料集めではなく、イメージを膨らませる事が目的です。残念ながら啓示を受けたようにプランが降りてくる事はなかなかありませんが、方角や高低差、周辺の雰囲気、先に書いたような地勢や歴史を体感しておくとデザインのインスピレーションを得るきっかけになります。
今回は周りを3階建ての住宅が取り囲んでいる立地のため、南側道路ですが日当たりを確保するのが難しそうです。プライバシーの確保も課題になりそう。
塀がお隣と一体になっているのですが、これ以上ないぐらい境界がはっきり分かりました(笑)。