塀をつくりました

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先日完成した奈良市の町家リノベーション。庭と道路の境に板塀をつくることになりました。ある程度デザインは決まったのですが、お施主様よりどのぐらいの透け感/高さ感になるのか知りたいとのご要望を頂き、CGで検討しました。

 

透けそうで透けないぐらいが良い、とのことなのですが、なかなかCGで表現するのは難しいものです。塀の設計はオマケ的に行うことが多いのですが、デザインに加えてセキュリティにも関わる部分なので、実は結構重要です。

 

そして完成後の様子。一つの骨組みに対して内外から交互に板材を貼ると、裏表どちらから見ても同じ見た目になります。両側から隙間なく板を貼り付ける場合に比べて材料1/2、その分ローコストです。骨組み部分の隙間から風も通ります。

 

どうでしょう、なかなかの再現度ではないかと。お施主様からもお褒め頂きました♩

 

 

写真撮影

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奈良の町屋リノベーション。竣工写真撮影を行いました。ここのところ雨続きで日程調整に苦戦していましたが、天気予報が直前に好転したのを見てGO! 、通り雨に遭ってヒヤヒヤしながら何とか薄曇りのベストコンディションで撮影できました。秋空らしいウロコ雲をバックに天高く馬肥ゆる写真になったようです。出来上がりが楽しみです。

 

設計検査

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奈良市の町屋リノベーション。一通り内部工事が完了し、設計検査を行いました。大きなワンルームに変更した2階のようす。

 

今回キッチンはシステムキッチンと造作カウンターを組み合わせています。バックセットも充実していて使い勝手良好。

 

木製建具の網戸。すっきり見せるために外枠だけで製作したのですが、ネットの張力でわずかに竪枠が歪んでしまいました。ちょっとした隙間からも虫が入ってしまうので、中桟を追加することになりました。

 

夏の現場

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灼熱の町家リノベ現場。完成に向けて着々と工事が進んでいます。

 


玄関収納の取り付け完了。大きな収納棚が奥にあるので玄関先はスリムに製作しました。天板は飾り棚としても使えそう。

 

バックヤードのアーチ壁面。意外とアーチを設計するのは事務所史上初です。(愛でる家のアーチは元々あったものなので・・・)。アーチは茶室の給仕口にも使われる意匠なので、町屋にも難なくフィットします。

 

LDK周りの開口部は現場製作の木製建具。以前から使ってみたかった引き寄せハンドルをようやく採用できました。引き違い戸の召し合わせ部分を締め付けて留めるので、非常に密閉性が高い優れものです。

 

 

内部工事中

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奈良市H邸。内部の工事が進んでいます。間仕切り壁が立ち上がって、出来上がりの雰囲気が掴めるようになってきました。

 

新たに作る部分は水平・垂直ですが、既存の柱梁には傾きがあるので取り合いが非常に厄介です。細い材を継ぎ足しながら部分ごとに調整していきます。階段は諸々の事情により鉄骨造です。

 

2階は2つの元和室をワンルームとして使います。天井が高い大空間です。

外観の完成

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奈良市H邸。町屋の外観復原が終わり、市役所の完了検査を受けました。一言に町屋の意匠といっても厳格なしきたりがある訳ではなく、建物によってかなりデザインに差があります。そのため、元のデザインが分かっている箇所については復原を行い、分からない箇所については周りの事例を参考にデザインを考えることになります。特に格子のデザインは自由度が高いので、奈良町を歩いて見つけたかわいい格子のデザインを盛り込んでみました。

完成に向けて、引き続き内部の工事を進めていきます。

外観修景中。

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奈良市のH邸リノベーション。今年度内に補助金を受ける外壁・屋根の工事を終わらせる必要があるため、内部はひとまず置いて外周りを進めています。外壁の焼杉貼もほぼ完成。廃墟状態だった外壁が一気に風格ある趣きに変わりました。焼き具合はミディアム。

玄関側は格子のはめこみ作業と塗装の最中。いよいよ町屋らしくなってきました。市役所の検査にも何とか間に合いそうです。

春の現場

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今日は天気も良く、ようやく春を感じることができる現場です。見上げると梅の花が。

 

その隣で職人さんが屋根瓦の葺き替え中。これは役得ですね。

 

 

新しく出来た土台に腰掛けて定例打ち合わせ。陽があたるとポカポカして気持ち良いです。難しい収まりの話もついつい和みますね。

 

 

町屋の軒先の復原。

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復原を進めている町屋のファサード(正面)。骨組みができました。頭と図面の中にしか無かったイメージがようやく形になり、建物全体のスケール感やプロポーションが分かるようになりました。計画開始から2年弱、感慨深いものがあります。

 

軒先は腕木で支えています。奈良町屋ならではのキゴシ(木格子)をはめ込む予定です。

 

・・ちなみに失われた建物を当時のように再現すること、あるいは推測に基づく場合を「復元」、一方、改修等で形が変わっていたものを当初の姿に戻すこと、あるいは旧部材(部分品や材料)や文献等が残っており、根拠が確かな場合を「復原」と使いわけるそうです。(吉野ヶ里遺跡の住居は復元、東京駅は復原)。今回は復原です。

耐震補強中

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奈良市の町屋現場。寒さは厳しいですが、積雪がほとんどない奈良では冬場が建築工事のベストシーズン。思ったより快調に工事が進んでいます。

 

内部はコンクリートの土間が完成し、その上に型枠を組んで基礎立上りを新設しているところです。

 

掃き出し窓の下はオープンだったので雨風や猫や鼠が入り放題。今回工事できちんと塞ぎます。古いアルミサッシもお役御免、木製建具に変更します。南側に大きな庭が広がっているので開放的な使い方が出来ればよいなぁと考えています。

 

 

町屋リノベの工事が始まりました。

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大阪・奈良県・建築家・設計事務所・デザイン・山本嘉寛・住宅・新築・戸建て・リフォーム・改修・古民家・町家・町屋・京都・兵庫・神戸・西宮・芦屋・生駒・定期報告

奈良市H邸。こちらも予算調整に苦戦しながら、ようやく本格的に工事がスタートしました。まずは奈良市の補助金を受ける外観部分の修景工事を重点的に進めます。増築された店舗部分を撤去して新築時の意匠を復原、側面のトタン板も取り外して焼杉貼に変更します。

 

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内部では基礎の補強工事のために掘削作業を行っています。小さな重機とはいえ、狭い室内での取り回しはさすがの職人技ですね。

解体後の構造確認

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工務店さん・構造設計者さんに現場を見ていただきました。解体後のため、構造部材の組み方や継ぎ手も良く分かります。「間取りとの兼ね合いでこの柱や梁を抜きたいが問題ないかどうか」という相談も、現場なら構造面・施工面からその場で見解を教えて頂けるので、とてもスムーズに方針が決まりました。

 

これは既存雨戸のアップです。板がやせていて隙間ができています。ただ、一枚一枚が幅広で格好良いため、作り直してしまうのももったいないような・・・。

内部の解体工事が完了しました。

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奈良町屋のリノベーション。内部解体が完了しました。今まで分からなかった部分も全て見えるようになったので、再度構造部材の調査を行っていきます。

 

町屋では、2階の床板は厚み15~20mm程度の荒板になっていることが一般的です。梁も太いので、このまま使っても格好良い雰囲気になりそうです。(ただし荒板は隙間があるので、そのまま2階の床仕上げ材としては使えません)

 

一方、1階の床を支える支柱は石の上に細い丸太を建てただけの華奢なもの。また、その上に敷かれている大引という部材も製材していない丸太なので、高さが一定ではありません。床仕上げが畳の場合は多少の不陸があっても吸収できますが、フローリングに変更する場合はガタガタになってしまいます。やはり床組みをやり直す必要がありそうです。

敷地の大きさの確認

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敷地の大きさと、建物が敷地に対してどの位置にあるのか確認に来ました。・・・が、境界杭が見当たりません。昔ながらの町なので、明確な境界を出していないのかもしれません。お隣の塀が境界の目安となりそうです。

 

ふと見上げたら、屋根に鶴と鯉がいました。どちらも縁起物なので再利用できればよいなぁと思います。

奈良町屋のリノベ。解体工事が始まりました。

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奈良市の町屋リノベーション。いよいよ解体工事が始まりました。1階の建具や壁が無くなって、天井も荒板が露出になりました。予想通り、よい感じの空間になりそうな雰囲気です。今回は奈良市の補助金を受けるため、解体工事にも制約があり、今つぶすことが出来るのは内部だけです。

町屋の痕跡調査

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市役所の文化財課の方々が現地調査に来られました。事前に工務店さんに天井を解体して頂いたので、スムーズに屋根裏の状態を見て頂くことが出来ました。

 

長い年月の間に、新築時から色々変更された部分があります。梁に残る痕跡から当初はどんな建物だったのかを類推できるそうです。

 

こちらの窓際の凹みは、その昔木製窓が取り付けられていた際の枠の跡らしいです。全然気付きませんでしたが、確かに言われてみれば・・・。さすがプロの観察力。貴重な調査に立ち会うことができて、良い経験が出来ました。

奈良の建築めぐり:旧田中家住宅

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お施主さまのお父様から、奈良市の古民家が移築復元されているとのお話を伺い、見学に行ってきました。古民家にも色々ありますが、これは法蓮造りという型式で、現存する最古のものということです。面白いのは、大和棟を持った奈良の農家スタイルと、格子を備えた町屋スタイルの折衷になっているところです。奈良市法蓮町(かつての法蓮村)は農村と市街地のちょうど境目だったので、建物もその両方の性格を備えています。正面は小径の丸太でつくった素朴な縦格子。その名も法蓮格子というそうです。

 

基本的には農家なので、牛をつなぐ為の金具が付いています。中の土間の一角には牛小屋もあります。農家ならハナレをつくるところが、スペースがないので室内につくったのでしょう。牛と一つ屋根の下で暮らす生活に想像が膨らみます。

 

ため息の出るような空間でした。

 

他に見学者もいないので貸切です。唐招提寺から徒歩5分強。外国人旅行者にも見せてあげたいなあ。

⇒昔のくらし館・旧田中家住宅