ミックス貼りの配合を考える

古ビルによく使われている小口平タイル。かつてはごく一般的なタイルでしたが、今は風前の灯、生きる化石状態です。特に当時の色むらのある風合いは、精巧な現代の技術ではなかなか出せない味となっています。

不具合のある箇所を入替えるにあたり、古いタイルに似せた色を貼るより、建物に新たな色を添えるデザインが出来ないか、同じサイズのタイルを異なる配合でmix貼りしたサンプルをタイルメーカーさんに作成して頂きました。

実際の壁面に当ててみて確認。タイルを真正面からみることはむしろ稀なので、意外と反射率のmix具合も重要であることが分かりました。

オーナーさんや工務店さんの意見も聞きながら、最終決定した配合がこちら。4種類のカラーmixと3種類のテクスチャーmix。これなら古い外壁に馴染みつつ良い具合に主張してくれそうです。