使いながらビル改修

事務所近くのビルオーナーさんから、築50年ほどのビルの共用部リノベーションのお問合せを頂き、現地調査を行いました。長い年月の間に色々な改修が行われたビルは謎が多く、慎重に計画を進める必要がありそうです。

今回は耐震改修のタイミングで共用部の改修も行って、建物を刷新してしまおうという計画です。ただ、ビルの入居者さん達が満載の状態で共用部をリノベーションすることは至難の業。駅舎の改修のように、工事の進捗に合わせて工区を動かしながら、入居者・来客の動きを阻害しないように計画しなければなりません。隣地との隙間もほとんどなく、難工事が予想されます。

以前弊所で設計を担当したビル改修、おうとくケアセンター、Kururi、岡山ビルは、全て入居者さんがゼロになった状態で設計・施工を行っています。おかげで設備配管を100%入れ替えたり、間取りの思い切った変更も出来たのですが、今から覚えば幸せな条件で計画させて頂けたのだなあとつくづく思います。