ガスキッチンの設計をしていると、「ゴトク」という耳慣れない単語が良く出てくることに気付いて調べました。
・・如く?
いや、五徳です。
たまに取り外して洗う、あれです。ガスコンロの足。五つの徳。なんだか曰くありげな言葉です。
wikipediaによると。
五徳は初めは3足で、輪を上にして用いた。これは古くは竈子(くどこ)と呼ばれたもので、古代の鼎に由来するものである。五徳が発生したのは安土桃山時代と思われる。すなわち、茶道の始まりと共に室内で用いる小型の炉「茶炉」又は「風炉」があらわれ、この時竈子を今までとは逆にし、爪を上にして使われるようになった。これにより「くどこ」を逆にして「ごとく」と呼び、五徳の字を充てたものである。
ううむ。。予想を凌ぐ奥深さ。
さらに続きます。
「丑の刻参り」という、人を禍に陥れる呪術において、五徳は儀式の上での道具であった。五徳を頭に被って、そこにロウソクを立て、白装束を身に纏うといったいでたちで、丑の刻(深夜)に神木のある場所に出向いて、結界を破るために釘を打ち込み、牛などの姿をした妖怪を呼び出したといわれる。
TVなどでよく?ロウソクを頭に立てる場面を見かけますが、あれは直接頭にロウソクを巻き付ける訳ではないんですね。
どこのご家庭にもあるゴトクですが(オール電化じゃなければ・・)、実はなんだかすごいモノのようです。コンロといえ、ゴトクといえ、ガス(瓦斯)製品は、割とレトロな語彙が残っていて、大変面白いです。