受賞:NISCイソバンドデザインコンテスト/掲載:新建築2017年11月号

2014年に完成した大阪市の住宅、『』の家が第8回NISCイソバンドデザインコンテストの住宅部門賞を受賞しました。また、同コンテストの審査の模様は新建築2017年11月号に掲載されています。よろしければご覧ください。

イソバンドはNISC(日鉄住金鋼板)の外装材の商品名です。『』の家は狭小間口のため外側から人が入って施工することが出来ず、建物内側からジョイント可能・かつ断熱材の入った鋼板パネルを採用しています。外気から室内までの壁厚みは僅か50mmです。壁が薄いということは配管類や鉄骨部材が全部露出になってしまうということなので、非常にシビアな施工が求められます。担当して頂いた大和建設さんの高い技術力と細部へのこだわりがなければ、おそらくこの計画は実現しなかったでしょう。ディテールや法規制対応に協力して頂いたNISCの皆さまにも感謝申し上げます。また、スリムな構造架構を計画してくれた磯本佳秀くん、プライバシーの調整が必要な大きな開口に3種類のカーテンを組み合わせて提案して頂いたfabricscapeさん、工事中から現場に入って撮影して頂いた山田圭司郎さん、拙作を選出して頂いた青木淳・千葉学 両先生、そして何より思い切った案にも快くOKを頂き、上手に住みこなして頂いているお施主さま一家に感謝いたします。ありがとうございます。

 

受賞発表とはいえ、私たちの事務所では新建築への初掲載となり、大変光栄です。またこういう機会に恵まれるよう、更に精進したいと思います。