古建具のサルベージ

市街化調整区域のため土木事務所との協議が続いていましたが、なんとかOKが出ました。近々既存建物を解体撤去する予定なのですが、古い建具が大変良い感じなので非常にもったいない。お施主様と相談して、状態が良いものを保管させて頂けることになりました。建具の状態や寸法を調べて、再利用できそうなものをチェックしていきます。

 

今ではなかなか手に入らないガラスや金物を使っていたり、明快な収まりになっていたり、ということもありますが、古い建具は第一に縦横比や桟の割付のプロポーションがとても良いです。建具屋さんの経験的な美しさの蓄積には学ぶべきところが多いです。

 

本当は柱・梁など構造材も残したいところですが、重機で壊す場合と傷つかないように撤去する場合では格段に手間賃が変わってしまいます。大きな部材の保管場所も考えると、なかなか古材を残すことは難しいようです。