古ビル調査

事務所近くのビルオーナー様からご相談を頂き、古ビルの調査へ。タイル貼りのすっきりした建物なので比較的リノベーションしやすい条件ですが、外壁にまとわりついたエアコンの配管が大問題です。もともと空調のことを考えて設計されていない上にバルコニーもないため、こういった状況に陥っている古ビルはたくさんあります。

 

道路際に所狭しと室外機や給湯器。慣れてしまうとこれを見ても何とも感じなくなるのが怖いところ。

 

1階の少ない置き場が一杯になると、冷媒配管を屋上まで引っ張って、室外機を屋上に並べることになります。外壁にはテープ巻きの配管がだらーんと露出したままなので、経年劣化でひどい状況になってしまいます。元は良い建物なので、室外機置場と配管を再計画できれば、ぐっと雰囲気が良くなりそうです。ただ、道路際ぎりぎりまで建築されている建物では置き場とルートの確保は容易ではありません。

 

ビルの共用エントランス。色々頑張って演出して頂いているのですが、どうも良い方向に向かっていない感じです。こちらも長年の垢を洗い流してすっきりしたいところです。お施主様から古い図面をお借りして、どういう設計でつくられた建物なのか、現状とどう異なるのか、全体を把握するところから始めます。テナントさんからのご依頼では難しくても、オーナー様からの依頼では可能になることがたくさんあります。