Dias#102|専用庭と大きな机のワンルーム
築20年ほどのハウスメーカー製賃貸物件のリノベーションです。一般的な賃貸物件は築年数が経つにつれて建築としての魅力が失われていくため、単純な現状回復リフォームでは家賃と入居率の低下に歯止めがかかりません。長期的な視点でみればどこかのタイミングでコストがかかってもプランを含めた抜本的なリノベーションを行い、劣化しにくい価値をもつ物件へと転換する必要があります。ありきたりなワンルームをできるだけシンプルで広く使える間取りへと変更し、キッチンやダイニング、デスクとして多目的に使える長い机を空間の要として据え、廊下に面していたユニットバスは設備更新に合わせて洗面脱衣室を確保、ナラ無垢フローリング・ウッドデッキ・モルタル床など味の出る素材感ある仕上げと木製建具など現場製作品を使用することで、より良く・より長く入居者に使って頂ける空間にシフトしました。
This is a interior renovation of a small apartment built about 20 years ago. The installed 4.3m width counter can inspire the imagination of the residents. By changing the interior finish from industrial materials to natural ones (oak flooring, wood deck, mortar, etc.), we have created a space where the residents can live longer and more comfortably.
概要 計画/2014-2015 所在地/大阪市東住吉区 用途/共同住宅 坪単価対象面積/6.5坪[21m2]
協働 設計監理/山本嘉寛[YYAA] 施工/[山本安工務店] 撮影/山田圭司郎[YFT,]
受賞 LIXIL x Houzz "キッチンで暮らす”コンテスト審査員特別賞/2016