大きな戸建て住宅の改修

奈良県香芝市。中古で取得した大きな戸建て住宅を改修し、若いご夫婦が住む計画。立案に先立ち現地調査に伺いました。

平成初期の築造のためまだまだ状態がよく、四寸と四寸半の柱で組まれた京間の大きな和室が、縁側を介して庭の緑まで繋がる様は寺院のような体感があります。

今時珍しい本物の竿縁天井や筬欄間、丁寧に作られた床の設えを壊してしまうのはもったいない。と言って大きな和室は普段使いの居間として使いこなすのが難しく、悩みどころです。

大きな床面積の割に階段が窮屈で、珍しい4段の廻り階段です(910mmグリッドの住宅では建築基準法に従うと3段までしか不可能ですがこのお宅はグリッドが大きいため実現しているようです)。建物のグレード感に沿って改修する方が良さそうです。