奈良市から古民家リノベーションのご相談を頂き、実測調査を行いました。大正時代の建物ですが柱梁もしっかりしており、なかなか数寄心のあるよいお宅です。少し前まで住んでおられたので状態も良いようです。
ただ今までに何回か増改築されているため、元々の手仕事の痕跡がかなり分かりにくくなっています。昭和リフォームあるあるの天井ジプトーン+壁プリント合板。古民家は基本的に柱・梁が露出しているつくりなので法則性を掴めば割と実測は早いのですが、このように新建材で柱や土壁を覆ってしまうと、元々どういう状態だったのか全く分からず、図面の復元作業は一気にハードルが上がってしまいます。
お施主様のお父様から、庭だったところに応接間を増築したとお聞きしました。確かに!このつくりは、書院障子の奥に縁側、その先に庭があったに違いありません。さぞかし気持ちのよい空間であったことでしょう。何とか復原できないかなぁ。。。