東京市ヶ谷の公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターで、第39回住まいのリフォームコンクールの表彰式が行われました。昨年・一昨年はコロナの影響で表彰式はなく、私たちの事務所的にも賞を頂くのは3年ぶりなので久々の東京出張となりました。
授賞した 「めもりの家」 は、古い階段をスケルトン化したLDKが特徴ですが、元々はお施主様のアイデアだったので、お施主様・設計者・施工者、三者連名の表彰は大変嬉しいことです。
よく「クライアントに寄り添う設計をされていますね」と言われる事があります。自分としては、案外おもねるつもりは全くなく、素直にプロとして最適と思われる提案を行っているだけです。ただ、クライアントと同じ目線で物を考える事は大切にしています。染み付いた知識や経験から一見とても正解とは思えない意見の奥底に、当たり前ではない新しいアイデアが隠れている事が良くあります。そういうアイデアの原石を注意深く見つけ、丁寧に磨く事で、他と何かが違う輝きが生まれるような設計をこれからも心掛けたいと思います。