岡山ビル第2期・第3期の完成。

大阪市中央区の小さな複合ビル、「岡山ビル」。第1期の内部改修のあと、第2期の屋上改修、第3期の外部改修を行い、一通りの工事が完了しました。第2期・第3期の模様を追加しましたので、よろしければご覧ください。今回も引き続き、撮影は笹倉洋平くんです(冒頭の文章もアップデイトしています)。

https://yyaa.jp/works/okayama-building/

ファーストプレゼン4案

大阪市内の狭小住宅。計画案がまとまり、お施主様にファーストプレゼンを行いました。今回も色々方向性を探るため、4案作成しました。A案は大きな勾配屋根をかけて出来る吹抜を中心とした案。

B案。容積を極限までコンパクトに納めて、中庭2つ+道路側にも植栽スペースを設けた案。

C案。南北に長い縁側を設け、中央に吹抜を設けた案。

D案。鉄骨造耐火建築物とすることで敷地いっぱいを活用して、何とか平屋にまとめた案。

一長一短はありますが、どれもなかなか魅力的な案になりました。まずは限られた敷地の中でどんな可能性があるのかお施主様に見て頂いて、これらを叩き台に、新たな住まいのイメージをふくらませて頂ければと思っています。

内装工事が進みます

古民家の改修現場。大屋根の天井板貼り工事が完成しました。曲がった梁に合わせて板を一枚一枚切ってはめこんで行くので大変な作業です。

薪ストーブの煙突が抜ける屋根の仕舞も終わっています。

寝室の左官壁も施工中。とても良い感じです。こちらは、曲がった梁と接する箇所の処理も比較的容易ですね。

地盤調査を行いました

炎天下、建物の配置が決まったので地盤調査を行っています。木造2階建てでは一般的なスウェーデン式サウンディング調査です。

細いロットを地面にグリグリとめり込ませて、地中の状態を探ります。打ち込む訳ではないので騒音はほとんどありません。

敷地も近く、お盆前という事で今回は作業をじっくり見学しました。実物をみながら操作手順などを職人さんに伺っています。

ウイリアム・モリスと愛でる家

奈良県立美術館で開かれている「ウイリアム・モリス展」に行ってきました。テキスタイルから家具、フォントデザインまで、関係人物や会社の変遷と共に様々な作品が展示されていて、楽しいのはもちろんのこと、大変勉強になりました。レッドハウス(旧モリス邸)のウォークスルーもあります。

私たちの事務所で数年前に設計させて頂いた「愛でる家」の2階書斎。カーテンはお施主様に選んで頂いたウイリアム・モリスの代表作「いちご泥棒」です。この作品のオリジナルも奈良県立美術館に展示されていて、感激でした。150年前のデザインが今でも現役で、身近にあることは素晴らしい事です。

奈良県立美術館 特別展「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」
2021年6月26日(土)-8月29日(日)
詳細は美術館のウェブサイトをご確認下さい。

さて、偶然時を同じくして、愛でる家ではメンテナンスを兼ねて若干の追加工事を行いました。建具調整や雨水側溝のしゅんせつに加えて、2階の空いた部屋の壁紙を一面だけ張り替えることになり、「これはウイリアム・モリスしかない!」ということで、お施主様にご提案しました。しかしウイリアム・モリスは本当にかわいい柄が多く、しかも色違いバージョンもあるので1つに選ぶ作業が大変です。何か取っ掛かりがないと・・・ということで、1階のギャラリーの襖紙に使った鹿児島睦さんの「ざくろ」に因んで、ざくろ柄を中心にピックアップしました。

一戸建て住宅リノベーション・古民家耐震改修の施工事例|愛でる家【山本嘉寛建築設計事務所YYAA】大阪・奈良・京都|建築家

愛でる家1階ギャラリー。京都「かみ添え」さんにお願いした襖紙。鹿児島睦さんのざくろ柄。

そして最終的に選ばれたのは「柘榴あるいは果実」。派手になりすぎてしまうかな・・と少し心配しましたが、大きな画面で見ても上品さを失わず、全く問題ありませんでした。いつまでも眺めていたくなる逸品です。後から調べると、鹿児島睦さんはウイリアム・モリスの影響を大変受けておられるそうで、なるほどなあと思いました。そしてこの柄も奈良県立美術館に展示されています。何とも数奇で幸運な巡りあわせです。

また一つ、「愛でる度」がUPした、愛でる家です。

暑い中、手直し工事にご尽力いただいた工務店の皆様、ありがとうございました。

長屋の建て替え

大阪市内から建て替えのご相談を頂き、調査に伺いました。4軒長屋が部分的に取り壊されて、側面を鈑金で蓋した状態です。よくある光景ですが、ただでさえ耐力が不足している建物を途中でカットしているので、地震に対して非常に弱い状態です。費用をかければ柱梁を補強出来なくはないですが、長屋は持ち家の古民家と比べて柱梁が細い場合が多く、基礎や地盤の補強も困難なので、リノベーションより建て替えが適切と思います。

お隣は既にマンションとなっていて、更に周辺では再開発が進んでいます。採光・通風の確保がテーマになりそうです。

基本設計が進んでいます

大阪市内の新築計画。基本設計中です。プレゼン時にA、B、C案と作成しましたが、その後お施主様のご要望を盛り込みつつFー2案まで進んできました。L字型のLDKで三角形の南庭を囲んでいます。プランが進むにつれて、今回の敷地・予算で可能なこと・不可能なことが整理されて行きます。

「P Kyoto Saiin」をUPしました。

京都市内の分譲マンションエントランス改修計画。7年の歳月を経てなんとかゴールまでたどり着きました。途中様々な問題が発生し、何度も窮地に陥りながら、こうやって写真に成果をまとめることが出来、大変嬉しく思います。7年もかかりながらブログ記事が今まで5本しかないというところが、いかに難しく、表に出せない問題が多かったか、物語っております。

撮影は山田圭司郎さんです。京都を拠点に活動されているカメラマンですが、京都市内の物件を撮って頂くのは実は初めてです。ありがとうございます。

プロジェクトページへは下記からどうぞ。

https://yyaa.jp/works/p-kyoto-saiin/

奈良町で古家調査

奈良町の古家を購入して改修したいとのご相談を頂き、さっそく現地確認に伺いました。明治・大正の町家ではなく、戦後の住宅なので比較的綺麗です。

綺麗なのですが、それでも耐震性や断熱性は殆ど期待できません。現在の生活イメージに合わせた住宅にアップデイトするためには、やはり新築に近い費用がかかってしまいます。その上プランの制約を受け、地盤の信頼性もありません。戦前の建物なら、現代では手に入らない大きな柱・梁や、凝った建具など、費用をかけて残す価値もあるのですが、戦後建てられた100㎡前後の住宅ではなかなかメリットを見出しにくいのが現状です。そしてそういう住宅が世の中には一番多いのですから、空き家問題が深刻化するのも当然ではあります。今回も、解体・新築を中心に計画を見直すことになりました。

写真撮影

今年はじめに出来上がった奈良市の古家リノベーション。梅雨の合間を縫って写真撮影を行いました。

LDKの中央にある既存階段をちびっ子姉弟と一緒に・・・・と思ったのですが、顔がこわばってしまったり、ピースサインしてしまったり・・・。子どもはある時から急に撮影するのが難しくなるような気がします。普段どおりの無邪気な表情が良いんですけど、カメラを意識した途端、力が入りすぎちゃうのかな。

でも、お話しながらだんだん力が抜けてきて、最終的にはとても良い写真が撮れました。

子どもたちにとっては家づくりや引越しは非常にインパクトのある経験だと思います。今は良く分からなくても、きっと大きくなったら写真を見て、どんな事があったのか思い出してくれることでしょう。これから家じゅうをいっぱい走り回って、時には傷つけたりちょっと怪我したりしながら、家と共に育っていって欲しいと思います。ご協力ありがとうございました。

「住人十色」放映のお知らせ

工具箱の家|細長くてコンパクトで使い勝手の良い平屋の住宅

私たちが設計監理した『工具箱の家』が毎日放送「住人十色」にて取り上げられることになりました。放映は6/26(土)です。住宅の完成時にオープンハウスは開催したものの、コロナの影響で多くの人に見て頂くことが叶いませんでしたので、この機会にぜひご覧ください。

※放映後、次の放映回までの間、Tverなど見逃し配信をご覧頂けます。見逃し配信は全国どちらからでも視聴可能です。
※都合により番組編成が変更になる場合がございます。
工具箱の家の詳細はこちらです。

検査とお引渡し

工事が一通り完成し、工務店の社内検査、我々の設計者検査、検査機関の完了検査、お施主様による施主検査、と順番に検査を行っています。

2015年に、当時海外にお住まいだったお施主さまからメールを頂いて始まった計画です。様々な苦難を乗り越え、ついにここまで辿り着きました。建物には、空輸で日本に持ち帰ったもののそのまま3年経った段ボールたちがどんどん運び込まれていきます。ようやく安住の地が定まって、ご家族の新しい生活が始まることを大変嬉しく思います。

集合住宅エントランス改修の撮影

2014年から始まった京都市内のマンション共用部の改修がついに完成し、写真撮影を行いました。カメラマンはいつもお世話になっている山田圭司郎さんです。長い長いプロジェクトだったので感慨深いですが、積もる話はまた写真が出来上がってからということで。

バスルーム完成

2階のバスルームが完成しました。天窓からだけ入る光が室内に満ちて、なかなか静謐な雰囲気です。

ショールームでお施主様と選んだタイルも良い具合に収まりました。現場としては、手前の変形FIXガラスが大苦戦ポイントでした。コロナの影響で納品が遅れたバスタブも何とか納まり、予定通り綺麗に出来上がって、やれやれ。

古家の構造調査

奈良県橿原市の古家改修。畳を上げたり、天井に穴を開けたりしながら、室内から見えない床下・天井裏の構造の調査を行いました。

平屋部分の天井裏。恒例のホコリ吹雪。頭や服が真っ白です。土壁は天井面で止まっていることも多いのですが、こちらのお宅では天井裏から梁までみっちり塗り上げられていました(土壁は梁まで塗り上げないと耐震性が発揮できません)。丁寧な仕事の跡を見ると、他の部分についても安心感が出てきますね。

大屋根。寄棟造のため縦・横・斜め方向に丸太梁を架け、その上に束を立て、屋根を支えています。製材でも複雑なところを、グニャグニャの丸太梁で難なく組んでしまうところが流石、戦前の業です。是非オープンにして活かしたいと思います。

ファーストプレゼン案x3

今回は2面道路・変形地のため、色々な方向性が考えられます。そのため3案プランを作成して、お施主様に見て頂くことになりました。A案は、ヒヤリングした内容から素直につくったプラン。北・西に諸室をまとめ、空いた変形スペースを吹抜ダイニングキッチンとする案です。外部は南・西に2つの庭があります。南庭はスリット状の植栽ゾーンとしてアプローチや室内から楽しむ。西庭は高めの塀で囲ってバスコートや物干しとして活用。

東側から。カッコ良い窓と塀をつくりたいなぁ。(でも高くつきそうだなぁ。。)

西側から。道路セットバックの影響で敷地と道路の間に余白が出来るので、この向きなら駐車もしやすい。

庇のある三角屋根の家型ではなくビルのような箱型のほうがお施主様のイメージに近いので、屋根の掛け方を少々工夫してフラットルーフに見えるように。

B案は一番コンパクトな案です。道路際は寡黙な表情として塀は設けずローコスト化。

外壁はモルタルなど左官仕上のイメージ。大きな壁面は重量感があって良いですが、クラック対策に気を使います。

建物をくの字に曲げて、少し囲われた雰囲気の庭をつくり、大きめのシンボルツリーをLDKや諸室で取り囲む。北側の庭は何となくマイナスイメージがありますが、直射日光を気にせず大開口を取れ、植栽には南側から太陽光が当たるので室内から綺麗に見えるメリットがあります。

B案俯瞰。室内へはトップライトから採光。

C案は1階四周をガラスとしたオープン案。敷地周辺の家々は路地まで生活がはみ出していて、プライベートとパブリックが混然一体となっています。そういう住み方を踏襲して、道路に見立てた回遊性のあるLDK・水廻りをつくり、まちが家に入り込んでくる・まちに家が浸み出していくような生活は素敵ではないかと考えました。

C案東から。ある程度背の高い植栽で柔らかく目隠し。緑が少ない場所なので、敷地角が公園のような感じになれば良いな。

隣地境界沿いにつくったウォークスルーな水廻りが非常に気持ちよさそう。南西角はインナーテラス。

斜線制限で削られる2階部分はコンパクトにまとめて、1階の屋上をオープンエアで楽しむ。

全然違う方向性の案を考えたことで、意外な敷地の可能性を探ることが出来ました。それと同時に、ヒヤリングではなかなか見えてこないお施主様の考え方・感じ方を探ることも出来たように思います。ただ、実際に建てられる建物は1つ。非常に悩ましいですね。皆さまA~C案、どれがお好みでしょうか。

大きな本棚と階段が付きました

LDK吹抜けに面した大きな本棚と階段が取付けできました。なかなか壮観です。がんばって合板のJISスタンプを消して頂いた職人さんに感謝。

階段を上がったところに小さな読書スペース。窓の外にはのどかな景色が拡がっています。